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樹に だろ? なんて言われる筋合いはないけど、2人とも美味しそうに食べてくれるので作り甲斐がある
中には京本さんが好きなトマトを使った料理もあったりして
京「これうまい」
「トマト、好きなんだよねおれ」
はい、知ってて作りました
なんて言えず、お口にあってよかったですと返しておいた
『食べ終わったら家まで送るから』
樹「は?こんな夜中に危ないだろ。泊まってく」
そんな夜遅いから泊まっていけよ、みたいなテンションで真逆のこと言われてもね…
樹はどうでもいいとしても京本さんは何としてでも帰さないといけない
樹「でもきょもの家遠いじゃん」
『うちは無理だよ、樹の家に泊めればいいじゃん』
それで良くない?樹の家まではマネージャーとして送り届けますよ
樹「きょも、俺ん家くる?」
京「樹の家はいや。襲われそう」
樹、いままで京本さんにどんなことしてきたんだよ
『じゃあ尚更送らなきゃいけないよ』
そのあと樹が 寝なきゃいいんだろ?ゲームでオールしようぜとか色々提案してきたけど私が頑なに折れないので大人しく送られてくれた
本当は京本さんを先に送り届けたかったんだけど、樹と2人になるとまたうちに来そうだったから先に樹を降ろす
京「樹ってまじで家泊まってんの?」
って2人になった瞬間聞かれた
『飲むと大体帰りませんね』
「ふーん」
「それって何もないの?5年間」
これジェシーくんにも聞かれたなってデジャヴ
『全くもってなにもないですよ笑 みなさんが想像されることは』
「ごめんごめん笑 みんなに聞かれるんだ」
また口をきゅっとして笑う京本さん
「俺は無理だな」
『はい?』
「男女の友情はなし派だから」
へぇ、意外だな
興味の有無がはっきりしてそうだからありなのかと思ってた
「そんな意外?笑」
『あ、声漏れてました?』
「うん、めちゃくちゃ」
「実際に成功してるケースみたことないんだよね」
そんなの私たちが立証できる、5年間もなにもないし樹にそんな感情抱いたことがないから
『私たちが最初の例じゃないですか?笑』
「いやぁ、どうだろうね」
どうだろうね、じゃないですよ
成功しちゃってるんで
何で話しているともう京本さんのお家の前
何回見ても大きいなぁと思いつつ
「今日はありがと」
「遅い中ごめんね」
『こちらこそ、お疲れ様でした』
「じゃあ、気をつけて」
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作者名:gaga | 作成日時:2023年12月14日 16時