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第壱拾話 ページ10

A「新設部隊?」

ある日の会議に、それは突然命じられた。

近藤「あぁ、医療と最新銃器による長距離援護を主とする部隊だ。」

その名も、と近藤さんが発表したのは。

特殊武装医療部隊。

略して特医部隊だ。

土方「それの隊長候補として、医務長であるお前の名が挙がった。」

面子がどうのと、刀を握らせる事を禁じたクセに銃を握って戦えってか。

随分と矛盾のある命令だな。

A「上の命令には逆らえないから、仕方ないね。」

部隊と言う事は部下が出来るって事だろう。

私の覚悟を確認し、トシは頷く。

土方「来週、候補者を集め適性試験が行われる。それに参加してきてくれ。」

適性試験。

それに落ちたら降格とかなのかな。

またトシと差が広がってしまうとか。

それは嫌だ。

A「わかりました。」


銃器を扱ったのは昔に2、3度。

刀が折れた時とかに仕方なく、相手の武器を奪ったらそれが銃器だった。

そんな程度だ。

土方「大丈夫か?」

深夜、寝られずに縁側で風に当たっていると、トシが私の隣りに座った。

適性試験が明日に迫り、緊張していないと言えば嘘になる。

だが、他の連中がどんな猛者だろうと、試験内容が無理難題であろうと。

負ける気はしないし、勝つしかない。

A「大丈夫。こんなの平気。」

射的ではトシに負けてしまったけど。

私には何でも出来る筈だ。

土方「明日は俺も同行する。」

静かに手を握られる。

気付いているんだな、緊張しているって。

A「同行するのは山崎さんじゃ、なかった?」

参加が決まった時は山崎さんと一緒に行く事になっていた筈だ。

土方「大切な自分の女を放って置ける訳ねぇだろ。」

耳元で彼の低く優しい声が響く。

A「また職権乱用したんですね。」

態々適性試験に幹部の人が同行するとか。

土方「アイツは頼りねぇからな、何かあった時にAを護れる気がしない。」

何かあった時って。

適性試験で何が起きるって言うんだか。

A「何か起きても、トシの出る幕はないと思うけどね。」

少しだけ、彼のお陰で緊張が解れた。

それさえもトシ見透かして居るのか、私をゆっくりと押し倒す。

土方「A...」

名前を呼ばれて、甘いキスが広がっていく。

総悟「いーけないんだぁ、いけないんだぁ。」

突然、沖田君が視界に飛び込んできた。

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ミリア - 気に入った作品で続きが楽しみです他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーかKか転生したらスライムだった件の世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきよつけて頑張って下さいね (2017年10月3日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:土方朱璃 | 作成日時:2017年8月18日 21時

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