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第壱話 ページ1

付き合い始めてから数週間。

我ながらとても浮かれた状態だと思う。

A「土方さん、マヨ茶です。」

だが、それは二人切りの時だけど。

土方「おう。」

他の隊士達は付き合ってる事は知っている。

公表した時はトシへのブーイングが凄かった。

A「傷はもう痛みませんか?」

私達のこの距離感に隊士達は些か疑問を抱いているのは最近の話だ。

業務的な会話しかしている印象しかないらしい。

まぁ、外ではそうだろう。

土方「あぁ、もう大丈夫だ。」

そんな他人に一々見せる物でもないだろうし、ね。

A「それは良かったです。」

でも油断はできない。

少しでも気を抜けば全てトシのペースに持って行かれる。

赤面のままで仕事をする事になったのも数回ある。

絶対に仕事中は触れさせない。

それが私の目標。

土方「A、ちょっとこっちに来い。」

ここは副長室だ。

人通りは決して少なくない。

A「何でしょう。」

一歩、彼の範囲に入ってしまえば腕を捕まれ引き寄せられる。

これにはもう赤くはならないが、心臓はバックバクだ。

ゆっくり近付いて来てキスを促す彼の顔にお茶を乗せてきたお盆を押し付ける。

A「用がなければ戻りますね。」

キスが嫌ではない。

断じて、嫌ではないのだ。

でも今は仕事をしてよ、トシ。

少し名残惜しく思いながら副長室を出て医務室へ戻ろうと廊下を歩く。

「否、あれは坂田さんの防御が強過ぎるんじゃねぇか?」

何の話か知らないが私の話に間違いはない。

気配を消して盗み聴く。

「違うだろ、もう年齢的にそうベタベタイチャイチャしねぇんだろ。」

おい。

私はまだ24歳だ。

貴方達に年齢どうこう言われる程じゃない。

総悟「イヤ、あれは土方さんがヘタれて何も出来ねぇんでさぁ。」

沖田君まで入って来たよ〜。

トシはヘタれてないし。

寧ろ押せ押せ位の勢いあるし。

「お、沖田隊長!?」

隊士達は突然の沖田君の登場に驚きの声を上げた。

総悟「そんなコソコソ推測してねぇで、直接聞きゃいいだろぃ。なぁ、A。」

うわ、バレてた。

仕方ない、出て行こう。

A「何の話?」

しらばっくれよう。

総悟「まぁぶっちゃけ、二人ってどこまでやったんです?」

ホントにぶっちゃけだな。

てか、言う訳ないだろ。

A「どこまでも何も恋人よ。それ以上の情報の何が貴方達に必要なの?」

少し突き放すぐらいが彼等には調度いい。

無駄に詮索されたらボロが出るのは私だし。

第弐話→



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ミリア - 気に入った作品で続きが楽しみです他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーかKか転生したらスライムだった件の世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきよつけて頑張って下さいね (2017年10月3日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:土方朱璃 | 作成日時:2017年8月18日 21時

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