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やだやだと駄々をこねる子供のように首を振る私をそっと持ち上げて抱き締める彼は先程までとは別人で。なんとか拘束から抜け出そうと腕に力を込めてもまったく動かない。背中をポンポン一定のリズムで叩く彼の表情を窺うことは出来ないが静かにすみません、落ち着いてくださいと謝罪の言葉を紡ぐ声に少しずつ落ち着きを取り戻してきた。
「すみません、荒療治だとは思ったのですが一度しっかりわかってもらいたくて…ただ、やりすぎましたね。泣かないでください」
今だ嗚咽が止まない私に少し待っててくださいと言い残してミネラルウォーターを持ってきたジョバァーナさんは今度は人一人分の距離を保って隣に座る。涙を拭おうとごしごしと擦っていると跡になりますよとそっと触れられた手。手はすぐに離れていったけれど、先程のことを一気に思い出してしまいカタカタと震える右手を左手でおさえ続ける私を見てエメラルドグリーンが哀しみの色に染まった
「あなたはきっと気丈な方だと勝手に思ってました。なのでここまでしても良いだろうと読み違えた僕のミスです…どうか許してください」
普段はきりっと上がった眉をハの字に下げて許しを乞う姿は先程の人物と本当に同じ人間なのだろうか。そんな疑問を抱くくらい今度は彼が泣きそうだ。そうして分析をする余裕が少し生まれたけれどまだうまく話すことが出来なくて、ただただ沈黙が部屋を包んだ
「ここに居たくなくなったとしたら間違いなく先程の僕の責任です。嫌かもしれませんが、新しい場所を探すまでは我慢してください」
今、彼はなんと言ったんだろう？言葉の真意を図りかねて思わず顔をしかめると「やっと表情を出してくれましたね」と少しだけホッとした様子を見せるジョバァーナさんに更に疑問しか生まれてこない
「一度助けると決めたからには貫きたいんです。こんなことがあったからにはもういたくないと仰るのであれば僕は一度ここを出ますのであなたはこのままここを使ってください。…買い物はブチャラティにでも頼みましょう」
「えっ、ま、まってください、そんなこと…」
いつも最善を選ぶ彼は決断が早すぎて。このまま話を進めるときっとすぐにでも出ていってしまうと思い必死に彼の腕を捕らえる。ぽかんと口を開けてこちらを見やるエメラルドグリーンが見えた。信じられないことの連続で私の方こそ頭が一気に冷えた
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明音(プロフ) - この作品からジョルノに落ちてしまいました。夢主との発展途上な関係性やジョルノの距離を詰めてくる感じが好きでたまらないです。続きをどうしても待ち望んでしまいます…。 (2022年6月4日 3時) (
レス) id: c2eb8002db (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぬ(プロフ) - Curomaさん» 初めまして、好きと言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年9月30日 17時) (レス) id: 7530be3057 (このIDを非表示/違反報告)
Curoma(プロフ) - 話の展開とか、めちゃくちゃ大好きです‼頑張ってくださいッ！！ (2021年9月30日 6時) (レス) id: da0389b6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーぬ | 作成日時：2021年8月24日 22時
