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これからも、ずっとずっと、 ページ38

「なんで?」

蒼「ずっと、同期なのに何も出来ないことが気がかりだったんだ。怪我のこととか、ね?」

「あぁ……」

ずっと気を遣わせてしまっていたのかな。私はもうこのことに関しては大丈夫なんだけど

蒼「2年間しか戦えなかったのに、階級は甲だっただろ?俺、ちっとも階級あがんないし、これじゃあ追いつけないなって思ってて」

「そんなこと、思ってたんだ」

蒼「うん。しかも不思議なくらい出会わないよね」

「あはは、確かに。会わないね」

蒼「たった1人の同期だから、ずっと力になりたいって思ってたんだ。Aさん、出会った時全然笑ってなかったし」

そんなに笑ってなかったのか…。自覚はないんだけど

蒼「でも、風柱様や蟲柱様といるときはすごく嬉しそうな顔をするんだ。俺安心したよ」

「そう…なんだ」

まったくそのつもりは無かった

実弥「A」

「!?実弥さん!」

あれぇもう帰ってきたの

蒼「かっ、風柱様!ご結婚おめでとうございます!」

実弥「ありがとなァ。お前はァ…」

「同期の山口蒼くんだよ。久しぶりに会えたから話し込んじゃって」

実弥「そうかァ。邪魔したかァ?」

蒼「いえっ!そろそろ戻ろうと思っていたところなので、し、失礼します!」

蒼くん、なんかすごく緊張してた?

「実弥さん、蒼くんに何か怖がらせるようなことしたんですか?」

実弥「してねェよ!柱だからって妙に緊張したんだろォ。俺はもうあんなの慣れてラァ」

「嗚呼なるほど。あんなに緊張するって、顔が怖いからですかね」

でもやっぱり実弥さんは柱の中でも一等怖がられてると思うな

実弥「ハァ?」

「ふふ、もっと笑ったらいいのに。実弥さん笑うととても優しい顔なのに」

顔もまつ毛長くて美人さんなのになぁ。勿体無い

実弥「そんな顔お前の前以外で一生しねェわァ。気ィ緩んでっと命取りになるの、お前も知ってんだろォ」

「そりゃそうですけど、いつも気張ってたら疲れますよ」

実弥「イイんだよ。それも鍛錬のひとつだァ」

「無茶苦茶な…」

この人ストイックだから、しょうがないっちゃしょうがないか

実弥「なァ、A」

「はい」

実弥「俺ァいつ死ぬかわかんねェ。Aに辛い思いもさせちまうかもしれねェ。中々帰って来れねェしなァ」

実弥「それでも、俺ァお前を愛してる。こんな俺の手を取ってくれて、ありがとなァ」

「そんな…それは私のセリフです。実弥さんに救われた。私も貴方のことを愛してます」

無骨な手を握って笑った

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鈴音月 - ゼリーさん» やさしい゛゛゛!! (2021年6月14日 20時) (レス) id: 7ac441a921 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - こちらこそお忙しい中更新してくださってありがとうございます! (2021年5月31日 17時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» ありがとうございます(泣) (2021年5月29日 13時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - 受験生なんですね!受験勉強頑張ってください! (2021年5月25日 21時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» まじですか!?!?おめでとうございます!!(気が早い)応援のお言葉もとても嬉しいです…。更新遅くてすいません。受験生なもので、ね、うん、言い訳は良くないですね。頑張ります!!! (2021年5月23日 11時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴音月 | 作成日時:2020年12月21日 22時

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