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6-1:お嫁さん ページ25

◆こっそり年越し企画 第2話
・結婚済、スコーピウス誕生済
・ スコーピウスの2つ上のお姉ちゃん、マリア(オリジナルキャラ)あり




久しぶりに会ったドラコは、随分パパらしくなっていた。

前髪は伸ばしてる最中らしくて頰に垂らしており、それが凄くかっこいいーーーーーと真緒が常々手紙で言っていたが、残念なことに未玖には一ミリも理解できなかった。

真緒は相変わらず抜群のプロポーションを維持しているらしく、未玖は少し反省した。

専業主婦の未玖とは違い、真緒は完全復帰とまでは行かないが、闇祓いとして(内勤で)週に何日か働いているらしい。

呆れるほど財力のあるマルフォイ家に嫁いだのに(しかもドラコは医者になったのに)、姉も変わり者だなと思ったが、前からだったかと思い直した。


大晦日の夜、年越し蕎麦を真緒と式神と準備しながら未玖はそんなことを考えていた。


ダニエル「ママ」

「どうしたの?」


ダニエルは今年8歳の長男で、赤毛のウィーズリー一家らしく育っている。
性格は誰に似たのか、少し頼りなさげでどこかロンを彷彿とさせる。


ダニエル「マリアが…」

真緒「あら、マリアに何かされた?」


ダニエルが首を横に振る。


ダニエル「…青龍のお嫁さんになるって言ってる」


情けない顔のダニエルに真緒と未玖は同時に吹き出した。


未玖「大丈夫、そんなこと気にしてたら負けよ!」


未玖はバシンと背中を叩いて、リビングへ追い返した。
ダニエルがすごすごと立ち去ったのを見送り、真緒が口を開いた。



真緒「それ私も言ってたのよねぇ」

「え、初耳」


すごい、流石親子と続けたが、お姉ちゃんって男のセンス微妙に変わってるのかなと思ったのはとてもじゃないが言えなかった。

無論、マリアの将来が心配だという言葉は言えるはずがなかった。


スコ「ママっ」

真緒「あらスコーピウス、どうしたの?」


緩んだ顔で真緒がスコーピウスの方を向く。

真緒のお箸からエビ天が落ちた。


スコ「僕も、ママといる」

真緒「あら、パパは?」

スコ「まだお風呂」


そう言ったスコーピウスの髪も濡れている。
あがりたてのようだ。


未玖「お姉ちゃん、後はやっとくからスコーピウスの髪の毛乾かしてきたら?」


未玖の提案に、真緒がお礼言ってマリアの名前を呼びながら、スコーピウスを連れて台所を立ち去った。

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作者名:M.S | 作成日時:2019年9月7日 18時

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