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意地悪な顔、ニカッと笑う口元には八重歯が見えた。
兄が歳上には……みたいな事を言っていたし
25歳以下だろうけど……
『……』
私より歳上にも見える
24歳じゃ、あんな事言わないだろうし
20歳から23歳……？
と、見せかけて案外キバナさんも未成年だったり？
「ふっ、眉間にシワ」
『んっ！』
いつの間にかシワを寄せていた眉間をつついて
キバナさんは変わらずイタズラな顔
そんなやり取りを続けていると、時間が過ぎるのはあっという間だ。
『…………出発もそろそろみたいですし
行きますね
色々とありがとうございました！』
「今生の別れみたいなセリフだな
住むんだろ？ナックルシティに」
キバナさんはケラケラと笑って
試す物言い
もちろん、答えは決まってる。
『観光ガイドが上手かったようで』
「お褒めに預かり、光栄だな」
なんて笑い合っているいると
ラテラルタウンからナックルシティに列車が来た
人がぞろぞろと降りてきて、私達は通行の邪魔にならないよう端に寄る。
『……それじゃ、また』
「ん……」
私は軽くお辞儀をすると、キバナさんはヒラヒラと手を振った。
そして、完全に背を向けて
改札、そして駅のホームへ歩き始めた。
＿＿＿＿＿＿……
「Aっ！」
『え？』
聞き慣れたその声に、ふと下に向いていた顔を上げた。
マツバさんの、声……？
『……マツバさ＿＿＿＿＿＿』
「……」
気の所為でなければ、彼がいる。
そう思って、立ち止まると
誰かに腕を引っ張られて、後ろに身体が傾いた。
『えっ……』
何が起きたのか…………
そう考えている間も無い。
分かるのは自分の体勢が崩れていること。
……間違い無く転ぶ、そう思って
目を固く瞑った。
『……っ！』
でも、衝撃どころか転ぶことなく
私は何かに支えられて、無事転びはしなかった。
『え？』
「A……」
私を支えたのはキバナさん
後ろから抱き締められるような体勢に、私はすぐ距離を置こうとする。
けれど、お腹に手を回されて
逃げようにも逃げられなかった。
『ちょっと、列車が……』
私は上を向いて、キバナさんの顔を見ると
キバナさんの顔がすぐ近くで……
『キバナさ＿＿＿＿＿＿』
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さやか(プロフ) - 初めまして呼んだ開口に何故か「ん？」となってしまったんですけど手持ちポケモンが（キバナ）になってますよ？？ (2022年12月12日 7時) (
レス) @page2 id: 71c5a1ef4d (このIDを非表示/違反報告)
槻みこと(プロフ) - キノコさん» お初のコメント、お待ちしておりました！！事細かに読んで頂き、とても嬉しいです^^ 例の事件については、あと数話で判明致しますので、ぜひ読んでください。 コメント頂き、ありがとうございます！ 頑張ります♪ (2020年4月19日 12時) (レス) id: b9f86bca6f (このIDを非表示/違反報告)
キノコ(プロフ) - はじめまして！お話拝読させて頂きましたがとっても面白いです！私もマツバさん好きなので読んでて｢キャー｣となってしまいました！度々出てくるミュウも凄く可愛いです！主人公ちゃんに過去何があったのかとても気になります！これからも頑張って下さい！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: 96e9316664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：槻みこと | 作成日時：2020年4月9日 18時
