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『さてと！』
朝いつもの時間に起きて、私は焼けた塔に来ていた。
マツバさんの様に、エンティ、ライコウ、スイクンについての知識があった方が良いと思ったから
そして……マツバさんの役に立てたら、この呪いも嫌いじゃなくなるかも……と思ったからだ。
『……焼けてしまった痕って
どうしてこんなに悲しいんだろう？』
私は炭と化した、木製の柱に触れた。
どこかで寂しさが漂うこの塔は、少し苦手だ。
『……いないか』
3体とも、いないようなので
私はそう奥に進まずに、帰ろうと踵を返した。
ビキッ……バキバキッ！！
『え……っ』
急に、隣の柱が音を立てて
煤を振らせながら、私に目掛けて倒れてきた。
『＿＿＿＿＿＿きゃあッ！！！』
咄嗟の出来事に避ける暇もなく
私は大怪我に備えて目をぎゅっと瞑って
頭を腕で覆い、背を丸めてその場に蹲った。
『…………っ
……あれ？』
然し、待てども痛みは感じない
私は恐る恐る目を開けると、確かに私に向かって倒れてきた柱は
音も立てずに、ゆっくりと私と反対側に置かれた。
『……サイコキネシス……？』
どう見ても、ポケモンの技だ
私は顔をバッと上げて辺りを見渡した。
しん…………とした塔の中
光る淡い桃色のポケモンが、一瞬見えた気がして
『……あっ』
私は目を擦って、もう一度見渡したが
もう、そこには誰もいなかった。
でも、絶対に助けてくれたんだ……と
私はそのポケモンが飛んで行った方へ向いて、そっと手を合わせて感謝を告げた。
『エスパータイプ？
あんなポケモンいたっけ……』
私は、振り被った煤を手で払うと
怖くて震える膝に喝を入れて
家に帰宅した。
『……』
調べるのはそのポケモンのこと
私は仕事柄、ポケモンの生態や特性を勉強している
具合が悪いのはどうして？
不満を抱くのはどうして？
そういったお悩みを解決する為に。
そんなポケモンについてが書かれた書籍の中で
取り分け古い本を手に取った。
アルセウスの宇宙創造から、伝説のポケモン
古のポケモンの本を、端から読み漁る。
既に熟読済みだけれど、見落とした点がないか
細かく確認した。
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さやか(プロフ) - 初めまして呼んだ開口に何故か「ん？」となってしまったんですけど手持ちポケモンが（キバナ）になってますよ？？ (2022年12月12日 7時) (
レス) @page2 id: 71c5a1ef4d (このIDを非表示/違反報告)
槻みこと(プロフ) - キノコさん» お初のコメント、お待ちしておりました！！事細かに読んで頂き、とても嬉しいです^^ 例の事件については、あと数話で判明致しますので、ぜひ読んでください。 コメント頂き、ありがとうございます！ 頑張ります♪ (2020年4月19日 12時) (レス) id: b9f86bca6f (このIDを非表示/違反報告)
キノコ(プロフ) - はじめまして！お話拝読させて頂きましたがとっても面白いです！私もマツバさん好きなので読んでて｢キャー｣となってしまいました！度々出てくるミュウも凄く可愛いです！主人公ちゃんに過去何があったのかとても気になります！これからも頑張って下さい！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: 96e9316664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：槻みこと | 作成日時：2020年4月9日 18時
