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ブワッ！！っと、砂煙がこちらまで届いて
私はぎゅっと目を瞑る。
まだフィールドは、砂嵐が巻き起こっていて
相変わらず、素人にはよく見えない。
「フライゴン、砂嵐の音に気配を消して……
雷パンチ！」
〔ぐあっ！〕
「アーマーガア！
大丈夫かい！？」
〔ああ……！〕
『……』
ポケモントレーナーじゃない私は
ポケモンバトルが非日常的で、それでもって嫌い
ポケモンの苦しむ姿とその声に、少し冷や汗をかいた。
……早く、勝って……お兄ちゃん
「フライゴン、噛み砕け！」
「アーマーガア、アイアンヘッド！」
激しい砂嵐の中、自由自在に動くフライゴンと
ダメージは喰らわないが、フライゴンに翻弄されるアーマーガア
恐らく、キバナさんは砂嵐が止む前に決着をつけるつもりだろうが……
兄のポケモンの硬さは、私でもよく分かる。
〔ぐうっ！〕
〔くっ……！〕
また、技が激しくぶつかって
硬い音が聞こえた。
「アーマーガア、左回転に旋回して
空へ向かうんだ！」
「……何っ！」
アーマーガアが、指示通りに空へと飛ぶと
砂嵐の勢いが弱まった気がした。
「ブレイブバード！」
「フライゴン、上だ！
鋼の翼で受け止めろ！」
ただ、フライゴンが上に向かって技を繰り出すのと
己の力だけでなく、重力に逆らわない事で生み出されるスピードに
技がぶつかるも、威力は圧倒的にアーマーガアが勝った。
〔ぐっ……！〕
「なんてスピードとパワー……」
フライゴンは、アーマーガアの技を喰らって
地面に強く叩きつけられた。
「まだまだ……行くぞフライゴン！」
〔っ……
うん！〕
「さすがの耐久力だね……」
「まだまだだぜ？
フライゴン、ワイドブレイカー！」
兄の額に汗が滲む
私はそんな、珍しい姿を見て新鮮味を感じていた。
……でも、それよりも
タレ目で人懐っこい顔だったキバナさんが……まるで別人のようだ。
面影を見せないツリ目に、尖った八重歯が見え隠れしている。
始終楽しそうに笑って、戦闘狂のオーナーを放っていた。
『……』
いつの間にか、その姿に見とれていると
急に、兄が私を呼ぶ声がした。
「A……っ！」
『……え？』
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さやか(プロフ) - 初めまして呼んだ開口に何故か「ん？」となってしまったんですけど手持ちポケモンが（キバナ）になってますよ？？ (2022年12月12日 7時) (
レス) @page2 id: 71c5a1ef4d (このIDを非表示/違反報告)
槻みこと(プロフ) - キノコさん» お初のコメント、お待ちしておりました！！事細かに読んで頂き、とても嬉しいです^^ 例の事件については、あと数話で判明致しますので、ぜひ読んでください。 コメント頂き、ありがとうございます！ 頑張ります♪ (2020年4月19日 12時) (レス) id: b9f86bca6f (このIDを非表示/違反報告)
キノコ(プロフ) - はじめまして！お話拝読させて頂きましたがとっても面白いです！私もマツバさん好きなので読んでて｢キャー｣となってしまいました！度々出てくるミュウも凄く可愛いです！主人公ちゃんに過去何があったのかとても気になります！これからも頑張って下さい！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: 96e9316664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：槻みこと | 作成日時：2020年4月9日 18時
