・ ページ35
.
……そうか、見た事あるのは
パンフレットで見たからだ。
ガラル地方、ナックルシティジム、ジムリーダーにして
トップジムリーダーの称号も持つこの男
チャンピオンのダンデさんにライバルと認められた実力者
『……ジムリーダーが、何故……ここに？』
「お、あんたがチャンピオンか
後でバトルしようぜ！」
「……まったく、歳上に対する態度じゃないよね君は
良いよ、後で受けて立つ」
そして、兄にバトルを吹っかけると
兄も、涼しい顔の中に闘志を燃やして答えていた。
『……え、知り合い……？』
「ホウエン地方のチャンピオンと戦えるなんてな！」
「後で、ね……今は妹の話が先だよ」
『無視なの……？』
私の小さな独り言、案外聞こえるもので
兄は笑いを堪えたような顔で、私の頭を撫でた。
「昔ね、ポケモン交換をした事がある
あとは……彼の相棒のジュラルドンに興味があってね」
『仲良しなんだね、意外……』
兄の表情から、楽しさが伝わって
私はキバナさんを見た。
『ふつつか者の兄ですが、お願いしますね』
「お、おう……？」
私の言葉に、キバナさんは反応に困っていたが
父に促され、私の右の席に座った。
ふわっと、爽やかな匂いがして
兄とマツバさん以外の男性であることに、ドッと緊張した。
『そ、それで……
どうしてジムリーダーがここに？』
「……Aは気を失っていたから、気付いてないんだよね
助けてくれたのは、彼なんだよ」
『……え！？』
何の経緯で助けられたかは分からなかったけど
私を助けてくれたのが、キバナさん……？
『えっ……と……』
「Aが捕まっていたのはカントー地方のタマムシシティ地下だったんだけど
僕の妹の話はニュースにもなってね、事態を知った彼も、助けに来てくれることになったんだ
それで、2人でアジトを攻めて……
先に助けてくれたのが、キバナ君だったんだ」
「まあー、俺様にかかればこんなもんだ」
『そうだったの……
キバナさん、ありがとうございました！』
「私からも……
娘を助けてくれてありがとう」
私はキバナさんを見て、深々と頭を下げた
きっと、ナックルシティに来たのは
彼にお礼を言う為だったのね
「で、あの時のポケモンは？」
『え？』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さやか(プロフ) - 初めまして呼んだ開口に何故か「ん？」となってしまったんですけど手持ちポケモンが（キバナ）になってますよ？？ (2022年12月12日 7時) (
レス) @page2 id: 71c5a1ef4d (このIDを非表示/違反報告)
槻みこと(プロフ) - キノコさん» お初のコメント、お待ちしておりました！！事細かに読んで頂き、とても嬉しいです^^ 例の事件については、あと数話で判明致しますので、ぜひ読んでください。 コメント頂き、ありがとうございます！ 頑張ります♪ (2020年4月19日 12時) (レス) id: b9f86bca6f (このIDを非表示/違反報告)
キノコ(プロフ) - はじめまして！お話拝読させて頂きましたがとっても面白いです！私もマツバさん好きなので読んでて｢キャー｣となってしまいました！度々出てくるミュウも凄く可愛いです！主人公ちゃんに過去何があったのかとても気になります！これからも頑張って下さい！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: 96e9316664 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：槻みこと | 作成日時：2020年4月9日 18時
