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『……』
「電話ですか？大丈夫ですよ」
『す、すいません……』
私は遠慮がちに立ち上がって、列車の端へ移動
揺れに転ばないよう、気を付けて歩くが
ガタンっとなった瞬間に、壁に頭をぶつけてしまった。
『あだだ……
気をつけてたのに……』
私は自分で頭を撫でてから
窓に寄り掛かり、片手で手すりに掴まって
利き手でスマホを持って、電話に応じた。
『もしもし、マツバさん？』
「……ああ、A？
今どこなの？」
『え？どこって……』
…………あ！
そういえば、マツバさんにガラル地方に行く事を伝えていなかった！？
私は頭を抱えて、申し訳なさを心に満たした。
『すいません！
父に呼ばれて、今ガラル地方にいるの』
「え、ガラル地方に？」
『うん、あの事件の話がある、との事で……』
「そうだったのか……
でも、一言欲しかったよ」
『だよね、ごめんなさい』
私は眉間に指を当てて、目を瞑った。
浮かぶのはぷんぷん顔のマツバさんの顔
そうだよね、恋人ならこういうのも連絡しておくべきだったよね……
「でも、そっか……ガラル地方に……」
『ん？』
「ガラル地方のオニオンさんは聞いた事ある？
彼もゴーストタイプ使いのジムリーダーでね、ちょっとメリッサさんと話をしていて
数日合宿を行うことにしたんだ。」
『合宿……ですか？』
メリッサさんも、ゴーストタイプ使いの
シンオウ地方のジムリーダーの方だ。
「それで、ガラル地方のラテラルタウンに行く話をしていてね
Aも一緒に行くか聞こうとしたんだけど……」
『マツバさんもガラル地方に来るんだ！』
「ふふ、そうだよ
でも聞く必要はない無いみたいだね？
現地で会えそうだし。」
その言葉に、私はふと声色が低くなる
『……あ、でも私
今日用事を終えて帰る予定で……』
「そしたら、僕が行くまで待っていてくれないかな
借りてるホテルに連絡してみるよ」
……正直、エンジュシティに早く戻って仕事をしたいのが本音だ。
けれど、私はマツバさんの彼女なんだから
ここは、そうするべきなのだろう……
『……うん、分かった
用事を終えたら、お父さんに聞いてみるね』
「分かった
僕もマメに連絡入れるから、よろしくね」
『はーい、お気をつけて！』
そう言って、スマホを切った。
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さやか(プロフ) - 初めまして呼んだ開口に何故か「ん？」となってしまったんですけど手持ちポケモンが（キバナ）になってますよ？？ (2022年12月12日 7時) (
レス) @page2 id: 71c5a1ef4d (このIDを非表示/違反報告)
槻みこと(プロフ) - キノコさん» お初のコメント、お待ちしておりました！！事細かに読んで頂き、とても嬉しいです^^ 例の事件については、あと数話で判明致しますので、ぜひ読んでください。 コメント頂き、ありがとうございます！ 頑張ります♪ (2020年4月19日 12時) (レス) id: b9f86bca6f (このIDを非表示/違反報告)
キノコ(プロフ) - はじめまして！お話拝読させて頂きましたがとっても面白いです！私もマツバさん好きなので読んでて｢キャー｣となってしまいました！度々出てくるミュウも凄く可愛いです！主人公ちゃんに過去何があったのかとても気になります！これからも頑張って下さい！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: 96e9316664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：槻みこと | 作成日時：2020年4月9日 18時
