2 ページ4
「あ、ど、どうぞ … 」
伸ばされた手の上に26円をのせる。
なんて半端な額なんだ。
その手の主は私の26円を握ると、どんどんと人混みの中に突っ込んでいった。
ぽかんと眺める私に、戦利品を手に持った先ほどの手の主が近づいてくる。
えっ、早くね?
私さっきお金渡したよ?
なに、プロなの?購買のプロなのこの人?
「急にお金せびってごめんね、財布見たら見事に26円だけ足んねーからさ … 」
「は、はぁ … 」
デカい …
近くで見ると、余計デカイ。
「俺二口堅治。2年。」
「あ、… 相川Aです。」
「1年だよね?何組?」
「1組です」
「オッケ。26円明日返すわ」
「え、いや26円くらいいいですよ … 」
「いやいやそう言うわけにはいかないよ。放課後返しにいくね」
「あ、はぁ … 」
じゃあね、と手を振って去っていく二口先輩。
律儀な人だなぁ … 。
103人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つっつん。(プロフ) - ラカサさん» んぇぇありがとうございます( ; ; )勢いで書き始めてちょっとつまると勢いで消す癖があるんですけど(おい)、完結まで行けるよう頑張りますー!! (2019年7月30日 22時) (レス) id: ed5cfdccd2 (このIDを非表示/違反報告)
ラカサ - 二口さん好きです!楽しみにしてますね! (2019年7月30日 22時) (レス) id: a578fb2317 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つっつん。 | 作成日時:2019年7月30日 21時