41episode.T ページ14
疲れて家に帰ってきた。
帰ったらまず風呂はいって、
上がったらソファに座って
帰りにスーパーで買った惣菜を食べる。
遅い日はいつもこうやなぁ。
なんかこういう時間にAとおれたら……
とか、やっぱやばいな俺。
……というか、
ふと思い当たって携帯見たら、
そういえば、連絡先交換してたんやっけ。
Aからのスタンプ。
うさぎがぺこりとしてるよろしくお願いしますと下に字幕のある。
俺もお返しに変なスタンプを貼っている。
まだ最初の挨拶以外なんもしてへんかったんや。
疲れきった脳みそで、
なにも考えずメッセージを送る。
おーい
自分が打った文字もわからずにぼうっとしとって、
見返して、
いやいやいや、なんや、おーいて。
アホなんか。
はよ消そ。
と思ったら既読がついた。
Aどうしました?
いや、どうもない。
どうもないんやけど……
アホ盧笙……
まぬけ、おたんこなす、すっとこどっこい……!!
どないすればいいよ。
自責を繰り返す。
自分の軽率さに反省した。
でも片隅にちょっと嬉しさが沸き起こっとる自分に震えてしまう。
欲望のまま動く手に恐怖を覚えた。
ちょっと……声聞きたなって
凄く遠距離の恋人っぽい文字を打ってしまった。
夕方ぐらいに聞いたやん。声……
というか会話したやん……
Aいいですけど……じゃあ通話つけますよ
その直後、コールがはいって硬直する。
お惣菜喉詰まらすかと思った。
いや、自分で作った状況何やけど……
なかなか落ち着けない状況下、
なんとか応答ボタンに触れる。
スマホ片手に受話器を耳におしつけて。
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作者名:つづみも | 作成日時:2019年12月16日 17時