ナポレオンに喝采を！３【あんスタ】

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「___かの有名な英雄、ナポレオンは言った。


我輩の辞書に“不可能”という言葉はない


ってね！」





「_______ふ、」





しん、と静まりかえった中で、日々樹先輩が声を漏らした。

？



「___ふ、はははははは！！面白い言い回しをされますねぇ！」



と思いきや、大声で笑いはじめる。

え、馬鹿にされてる!?




「わ、笑わないで下さい！ナポレオン様の言葉を笑う奴は先輩でも許さないですから！」


「ああ、すみません！誤解させてしまったようですね！
馬鹿になどしていませんよ、むしろ喝采を送りたいぐらいです！」




そう言ってどこからか出したバラを私に差し出す。

朱い薔薇。





「現在のトップ魔導士、つまり私を倒すということでしょう？
面白いですねぇ！」



私が薔薇を受け取ると、薔薇やら、鳩やらだしてくるくると回り始める。

掃除をするの、大変そう。





「___私たちを、忘れないでくれるかな」

「！」




私と日々樹先輩の間に立ったのは乱先輩。

昨年、校内で迷って不戦敗になっちゃったんだよね、確か。




「そうです！去年は思いもよらぬトラブルで負けてしまいましたが、今年はもう迷いません！」

「……そうだね、茨」




茨、と呼ばれた人は完璧に作られた笑顔で言う。




「口だけじゃ、わからないよ」




今まで黙っていた天祥院先輩が口を開く。

いつもの笑みを浮かべて、私たちを見やった。




「ここで口論していても、時間の無駄だ。
結果が全て。


当日の魔ティアが、全てだ」





そうだ。

口だけじゃないってこと、証明しなきゃ。





夏休みの間に、いっぱい成長してやる！！




_____そう思ってた、はずなのに。








「君が僕のペア？
よろしくしてあげてもいいね！」

「…ういっす」






……なんでこうなった。




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