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17 -何だよアンタ。あと入学。- ページ22

家に向かう途中、酷く焦った様子で俺に


「あの!○○大病院はどこですかっっ!!?!」

と言ってきた青年が居た。


『あ…ここを真っ直ぐ行って、右行って、2つ目の信号を左ですけど、かなり遠いですよ?歩いて1時間はかかります…』

と言うと、「う、嘘…」と頭を抱えていたから、

『…タクシー代出しますんで、呼びましょうか?』

と試しに言ってみると

「本当ですか!?よろしくお願いします!!!!!」

とがっついてきた。

『わ、分かりました。』

と、仕方なくタクシーを呼んだ。

5分程でタクシーが来ると、音速とも言える速さで乗り込み、行ってしまった。




『マジで何なのあの人…』

不思議な前髪の、茶髪の青年だった。







家に着くと、すっからかんとした部屋に数少ない荷物を置いた。





とは言っても、狭い部屋だったので数少ない荷物でも3分の1は埋まってしまう。


『勉強…するか。』


元々孤児院で勉強ばかりしていたから、やる必要は無いのだけれど一応やっとく。




きっとこの学力なら良い大学に入れる。







が問題は……



『金だよおおお』



国立の大学に進学するつもりだから、学費は比較的安めだ。



しかし。



バイトでギリギリ生活を送るであろう俺が学費なんて払えるわけが無いと思い、







『もっと良いバイト探さなきゃ』


と求人誌を読んでいた。






…のだが。


世間は甘くなく、学費と生活費を両立できるほど稼げる“バイト”なんてある訳がなかった。







生活費を賄うのがギリギリな金の量で過ごし、7ヶ月ほど経った。




因みに高校の分の学費は孤児院が払ってくれた。その為、何とか卒業することが出来た。









無事、国立大学に入学することが出来た。





え?学費?




奨学金だよクソがああ!!!







...


前の方でも述べた通り、俺はたまに黒パーカーにジーパン、ネックレスにマスクと不審者&男極まりない(夢主ちゃんはベリーショートヘアーです)格好で繁華街を歩く事があった。


なんか楽しいんだよね。


女らしく居なくて良いから。




休日に街中を歩いていると、細身のスーツ姿の警官がこちらに話しかけてきた。(2回目)



「あの…すみません。」



『…なんすか。職質ですか。』


「…ええ。私、入間銃兎と申します。貴方、お名前と職業は?」


『綾継氷字。大学1年生だよ。じゃ、バイバイ』

と言い、逃げるようにその場を去った。(逃げた)

18-クソポリ公と幻青年-→←16



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小生 - 面白いね!更新ガンバ!! (2020年1月14日 22時) (レス) id: 803df9d103 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 面白いです!続きが早くみたいです!更新、頑張って下さい! (2019年8月8日 16時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 面白いです!! (2019年4月5日 19時) (レス) id: 60d5fcb14e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:( ^∀^) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yukiltu-na  
作成日時:2019年2月4日 0時

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