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「…不思議な人っすね」
「ふふっ、そうかな？」
「言い換えれば変な人です」
「あっ、悪口だな」
二人の間のゆるい会話がなんとも心地いい。
春の陽気は旅をする二人を柔らかく照らしてくれているようだ。
「ねぇショッピ君、これって」
Aが指し示した先へ目線をやると、
「お祭り…っすかね？」
提灯を模した飾りや屋台の骨組みが並んでいて、多くの人が準備をしていた。
「行ってみようよ！」
「まだじゃないっすか？夜にあるんでしょうよ」
「そうなのか」
そんなにお祭りに行きたいのかこの人は。
何歳だと思いながらも、コネシマさんなら間違いなく行ってたな、そう確信する。
「夜来ればいいじゃないっすか」
「え！いいの！」
そういえば目を輝かせる25歳。
「あんたが子供みたいに言うから仕方なく」
「やっぱり君は優しい人だね」
「二回目っすよそれ」
「何回でも言うさ。だって本当のことなんだし」
「へいへい」
軽く受け流して歩き出す。
小走りで後ろから追いかける足音がする。
少し歩く速度を緩めれば、顔を覗き込んでまたこう言う。
「やっぱり優しい人だ」
柔らかく笑った彼女を、可愛いと思ったのは内緒の話。
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池田めあ(プロフ) - こういう、読みやすくて短いけれど内容の濃い小説書けるの本真天才やと思います...めっちゃ泣きました。ありがとうございました！ (2019年4月21日 15時) (
レス) id: c9f0955e0b (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨ(プロフ) - ちぃさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけると次への活力になります…！ (2019年1月17日 0時) (レス) id: 072c732a72 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すっごく感動しました！もう涙ボロボロです。(´；ω；`) 読んでてすごく面白かったです。これからも頑張ってください！ (2019年1月16日 1時) (レス) id: eda719901f (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨ(プロフ) - RiNさん» 有り難いお言葉です…！コメントありがとうございます！ (2019年1月13日 12時) (レス) id: 072c732a72 (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨ(プロフ) - 未知の世界さん» コメントありがとうございます！ そういっていただけると嬉しいです…！ (2019年1月13日 12時) (レス) id: 072c732a72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナマヨ | 作成日時：2019年1月9日 20時
