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「到着！サンストナ共和国！」
「バルバラとは打って変わって綺麗なとこっすね」
「そうだね！心が洗われる！」
相変わらずテンションの高いAは置いて、門へ向かう。
ウェルカムゲートの下には二人の兵。
「何者だ。要件を言え」
「全然ウェルカムされないね」
「いやほんまに」
「用を言えと言っているのだ！わかっているぞ、バルバラから来たのだろう！」
「俺ら我々国にいきたいんすよ」
一刻も早く。
そう付け加えると、
「わかった。案内するからついてこい」
そしてサンストナに足を踏み入れた。
「なんだろうね、この装置」
「これは浄化装置だ」
兵士の一人が答えた。
「バルバラから来たからっすか」
「そうだ。あんな穢れた国が隣あるせいでこんな処置をしなければならない」
そこまでやるか？とは思うが、自国愛が強いのだろう。
大人しく従うことにする。
「一旦別室に別れてもらうぞ」
「あ、あの…私は…」
「なんだ、検査を受けられないなら入国は認められない」
「受けてくださいよ、我儘言ってないで」
「うっ、わかったよ…」
何故か嫌がるA。
まぁいきなり見知らぬ人達にこんなことを言われたら嫌に思うのも無理はないが。
検査室から出て、浄化装置なるものに包まれた。
人体に無害な弱酸で消毒するそうだ。
ここまでするか？ともう一度思ったが仕方ない。
ここしか道がないのだ。
どうやら俺の方が早いらしく、Aの姿は見えなかった。
隣の部屋から、なにやら話し声のようなものが聞こえてくる。
なんだ？ナンパか？
そう思い、耳を傾ける。
「いつまで──、──なんだい」
「私は───、──」
所々聞き取れるものの、何を言っているのかはわからない。
もしかして入国審査に引っかかったのか。
そんなことを考えていると、目の前の扉が開いた。
「はぁ、お前さんも大変だな」
白衣服に身を包んだ検査員の男は俺の肩を叩いてそう言った。
「…なんのことだ？」
「ショッピ君！ほら早く入ろうよ！」
そういつものように振る舞う彼女。
だけど俺と目を合わせようとしないAは、なにか嘘を付いているようだった。
わだかまりを感じたまま、自然の国サンストナ国へ再度足を踏み入れた。
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池田めあ(プロフ) - こういう、読みやすくて短いけれど内容の濃い小説書けるの本真天才やと思います...めっちゃ泣きました。ありがとうございました！ (2019年4月21日 15時) (
レス) id: c9f0955e0b (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨ(プロフ) - ちぃさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけると次への活力になります…！ (2019年1月17日 0時) (レス) id: 072c732a72 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すっごく感動しました！もう涙ボロボロです。(´；ω；`) 読んでてすごく面白かったです。これからも頑張ってください！ (2019年1月16日 1時) (レス) id: eda719901f (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨ(プロフ) - RiNさん» 有り難いお言葉です…！コメントありがとうございます！ (2019年1月13日 12時) (レス) id: 072c732a72 (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨ(プロフ) - 未知の世界さん» コメントありがとうございます！ そういっていただけると嬉しいです…！ (2019年1月13日 12時) (レス) id: 072c732a72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナマヨ | 作成日時：2019年1月9日 20時
