”愛して欲しい”は嘘じゃない。 (ページ3)

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「さあ、弔。仲間を連れてきたよ」

そう言って連れてこられたのは大人な街の隅にある寂れた隠れ家的なバー。

そしてその扉の先にはなんかヤバそうな人たち。

＿殺される

「先生、こいつとんでもない目で俺らのこと見てるんだけど」

ばれた。

この人はやばい。手がくっついてるから異形なのかな。
表情が見えないけど雰囲気がもう人を殺し慣れてる感じがする。

その奥のもやもやの人もやばい。ってかあれって人間なの？異形にしては珍しすぎる…。

その前、不機嫌な顔をして見てる継ぎ接ぎの人もやばい。
私のこと殺したそうな顔してる。

ヤバい人しかいない。

「仲良くなるんだよ、弔。彼女は君の夢を叶えるために絶対に役に立つ。

彼女の力は素晴らしいものなんだ。

誰も気づけないだなんて……この世界は本当に間違っているよ」

「先生、それでこいつの個性は？」

「仲良くなりなさい、弔。自分で聞くんだ。

僕が言ってしまったら君は＿＿＿」

「やっぱり、受け入れがたいものですよね」

思わず声が出ていた。

予想以上に大きな声だった。

ぴくりと手の人の表情が動いた気がした。