ハロー、マイヒーロー 2 (ページ23)

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その頬を桜色に染め上げてページ23

今日はweiboの授賞式。

衣装はハイブランドのスーツで、ネクタイを上まで締めてカッチリ決める。
照のミディアム丈のジャケットにみんな興味津々で、ふっかと康二はスーツにしてはカジュアルチックなジャケットに目を輝かせている。

「照かっちぇー！！」

「あはは！」

「佐久間も良いじゃん。ニューヘアーとサマになってて」

「ねえめめやっぱりスーツ似合う！」

「マジ？」

「俺今日目黒とラウールの間なの、？やなんだけど...」

「ドンマイしょった」

「まあいーじゃん。...あ、もうちょっと襟足はねてもいいかも、」

その時、ガチャって音を立てて扉が開いた。

わざわざ扉を押さえるマネージャー、あの人は今日Aの送迎車の人。

って事は、

高めのヒールを鳴らしながら歩いて来たAに、

本当に、一瞬。

みんなが静かになって、誰かが息を呑んだ。

「...そんな見る、？」

「...」

「、わぁ」

「...どストライクだわ...」

「恥ずかしい、」

俺らのスーツの色味よりも明るめのライトグレー。

綺麗にウエストヒップのラインが出る、シンプルなマーメイドドレスに身を包んだA。

緩く巻かれた髪はいつもはしないハーフアップで、派手すぎないチェーンのイヤリングが揺れる。

真っ赤なリップがドレスに映えるし、足元もきらりと光るビジューが施されたセパレートパンプスで、すらりと白いAの足が引き立つ。

なんというか、

「...似合う。」

「、宮っち～すき！！」

「あ、」

「舘ズルいわぁ～！！」