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十五ノ怪−遊繰−(肆)/十六ノ怪ー七儘ー(壱) ページ6

どこ行ったのー




「おーい、出ておいでー!」




なんて言って出てきたらこんな長いことやってないよね




はあ、疲れた・・・




芦「安倍さああーん!神山さああーん!狐捕獲したー!!」




ちょっと来てくださーい!と芦屋くんの声が墓地中に響き渡る




芦屋くんのもとへ向かうとみんな集合していた




ヤ「晴齋ー、芦屋がもう遊ばないって言うーー!」




芦屋くんとヤヒコが口論になっている




ヤ「3日間は遊んでくれなきゃダメだよ!」




芦「3日間も!?」




安「3日・・・」




3日間遊ぶことに覚えがあるらしく




手を顎に当て考え込むイツキ




安「ヤヒコ?」




安「お前、ヤヒコか?」




ヤ「晴齋・・・僕の名前覚えててくれたんだ」




そう言った途端ヤヒコが狐の姿から小さいになる




ヤ「あーあ、四足歩行(しそくほこう)しんどかった♪」








無事かくれんぼも終わり、墓地の入り口に集合する




ヤヒコはイツキの背中に乗り、禅子が持ってきた落雁を食べている




ヤヒコは芦屋くんが嫌いなのか落雁を分けてほしいという芦屋くんに




芦屋にはやだ!と断っている




それを聞いた禅子は家に落雁を取りに行った




芦「ところで3人ともどういう知り合いなんですか?」




ヤ「晴齋とAがもっと小さかったとき、3日間山で一緒に遊んだんだよねー♪」




安「お前はそう思ってるのかもしれねぇけどな。俺にとってのあの3日間は遭難だ」




芦「(安倍さん、3日間帰るに帰れなかったんだ!)あれ?神山さんは?」




「私はお手伝いがあったから途中参加。最終日だけだったかな?」




ヤ「あれは30年くらい前だったよね?」




安「8年前だ。たしか俺が物怪庵の奉公人になった年だったから」




芦「奉公人に?」




芦「7歳で働くって・・・借金のカタにでもされたんですか?」




安「お前とは違ぇよ」




芦「ということは神山さんも7歳からなんですか?」




「いや、私は正式には5歳からだよ」




芦「5歳!?」




芦「モジャモジャー、安倍さん7歳から働いてたんだってー。神山さんに至っては5歳だよー」




オレ達とはレベルが違うねーなんて言いながら芦屋くんはモジャくんの体を撫でる

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作者名:まるすけ。 | 作成日時:2020年2月18日 19時

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