一ノ怪−厄始−(伍) ページ6
−Abe side−
ムクッ
芦「は、離れた!」
芦「心なしか具合もいい!すごい・・・!殴っても蹴っても全然離れなかったのに!!」
安「なあ」
安「何でこいつがお前に憑いていたと思う?」
安「殴られても蹴られても何故必死にしがみ憑いていたと思う?」
芦「俺が先週こいつのシッポを踏んづけたから、多分それを恨んで祟り殺そうと・・・」
安「そんなつもりならもうお前は
芦「それならなんで?」
安「俺達はこういう妖怪に何度か会ったことがある」
安「人に飼われていた動物が死んで妖怪になったものを」
「妖怪になっても芸を見せたりするの。でもそれは妖怪が見えない者には見えない」
「そのうちに気づくの。誰も自分を見ていないことに」
安「現世で妖怪が見えるやつはほとんどいない。ここにいる限り妖怪は孤独──」
安「だからこいつは自分を無視しない芦屋に会って嬉しかったんだ」
それにAも──
芦「安倍さん、神山さん、オレ、こいつに何かしてやれることありますか?」
安/貴「!」
−Kamiyamaside−
芦屋くん・・・
芦屋くんは他の人とは違う
芦屋くんなら妖怪の気持ちをわかってくれる
だからきっとあの子達のこともわかってくれる
「じゃあ、一緒に遊ぼっか!芦屋くん!」
芦「できることってそれですか!もっと何かないんですか!!」
安「こいつに触れただけで体調崩す貧弱に何ができるんだ?」
安「俺はこいつが本来いるべき【隠世】に帰す
それが祓うってことだ」
「でもね、この子は少し大きすぎるの。小さくするためには望んでることを叶えてあげること」
ノソノソ
カリカリ
「ふふふ、その子も遊んでほしいみたいだね」
ぐりぐりとボールに頭を押し付ける妖怪
安「ボール遊びならお前も相手してやれんだろ。満足するまで付き合ってやれ」
芦「それがこいつの望みなんですね」
芦「よし!行くぞ!モジャ!」
パッ
163人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時