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一ノ怪−厄始−(肆) ページ5

−Kamiyama side−




ビュウウ




芦「うわっ」




芦屋くんが突風によろける




「大丈夫?」




芦「はい。神山さん!これどういうことですか!?今俺、保健室いましたよね!?」




「うん、いたね」




芦屋くんは思った通りの反応をしてくれる




初めてだから驚くと思ってたけどまさかここまでとは・・・




本当、見てて楽しい




私も最初はびっくりしたな




扉を開けたら場所が変わってるなんて、驚かない方がすごいよ




芦「ここ、どこなんですか?」




安「学校の屋上」




芦「頭がグラグラしてきた」




モゾモゾ




ズシッ




今まで肩に乗っていた妖怪がムクムク大きくなり、ついには芦屋くんを潰してしまった




芦「成長したぁ!?重っ!!」




「大きいな」




−Ashiya side−




芦「こんなのがこれ以上くっついてたら今日こそ死ぬ!!安倍さんっ、早くこいつを祓ってください!」




安「暴れんな!騒がしいやつだな。少し黙ってろ」




何だあれ?息を吹き込んでる



祓うまでにでも使う道具かな




急に表情が険しくなった・・・



まさか危険な術なのか・・・!!




安「ビーチボールって息で膨らますのすげぇきついな」




酸欠か!!




「イツキ肺活量なさすぎでしょ。鍛えなきゃダメなんじゃない?」




神山さんが安倍さんを茶化すように言う




芦「あの、そんなものでこいつを祓えるんですか?」




安「あ?これで遊ぶんだよ」




「芦屋くんも一緒に遊ばない?」




芦「あんたら何言ってんの!?あぁー!もう我慢できない!さっきから人のこと馬鹿にしてんの?」




芦「本当は祓えないから時間稼ぎしてるのか?必死に頼む俺をからかって面白がってるのか!」








−Kamiyama side−


芦屋くんが叫んだ




やっぱり、芦屋くんも他の人と一緒なのかな




芦屋くんは違うと思ってたのに




私たちは妖怪を助けたいだけなのに・・・




ポンッ




イツキの手が私の頭に乗る




貴「イツキ・・・」




安「俺はあんたが苦しもうが死のうがどうでもいい」




安「人のためじゃない。俺らは妖怪(こいつ)のために祓うんだ」




イツキ・・・




貴「私達もあなたが見えるの。だから一緒に遊ばない?」




私は小さい子供に話しかけるように言った

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みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時

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