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『 じゃあね 』
「 はい 。次会う頃にはこれの扱い方学んでおきます 。」
『 期待してるよ 、恵くん 』
そう言い逃げするように補助監督に車を発進させた。車は遠くなっていく。久しぶりの東京だったがやはり悪くないな。でも、早く直哉に会いたい気持ちも強くなった。
新幹線に乗りスマホを取り出す。
何件かのメッセージが入っていた。
[なにしてる？]
[声が聞きたい]
[メッセージ見てないん？]
と連投の嵐。私はクスリと笑い指を滑らせた。
[任務に行っていてみてなかったよ。声だけ聞きたいのかい？私は早く直哉の顔を見て直で声が聞きたいな。]
と返信をする。我ながら私も性格が悪いと思う。でも愛しいと思う人に意地悪したくなるのは仕方ないと思うんだ。私の一つ一つの行動で思考を埋めてくれるってことだろう？嬉しい以外の何物でもない。
[要の方がいじらしいわ。帰ったら覚えとけや。]
無意識に口角が上がる感覚。
彼はあと何日で帰ってくるのだろうか。
まだ一日目だというのに。これじゃあどちらが依存しているかわからないな。
すっかり暗くなった外を見つめ溜息をついた。
『 貴方が恋しいよ 。 』
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Chloe(プロフ) - りんごさん» こちらこそご愛読ありがとうございました！本誌がどうなるかでまた追加話を書くかも知れませんが楽しんでいただけたようで何よりです！ (2021年8月20日 4時) (
レス) id: a7a75e107e (このIDを非表示/違反報告)
りんご - これまじのお話なんですけど、最終話で泣きました！感動しました！最後まで書いてくれてありがとうございました！ (2021年8月20日 3時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chloe | 作成日時：2021年2月3日 5時
