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自証 2 ページ3

放課後〜部活〜

「はぁ」

どうしてこうなったんだろう。
時間が戻ってくれれば良いのになぁ…。

でも時間は待ってくれも戻ってもくれやしない…

清水「どうかした?」

「い、いえちょっと寝不足で…」

清水「気を付けないとね」

「は、はい」

まぁ寝不足ってのは嘘なんだけど…

今日はまだ初めてだから部活の様子を見学する事になった。

「飛雄ってこんなに上手だったんだ」

清水「Aちゃんは北川第一出身だったよね?」

「え?はい、まあ…何故ですか?」

清水「影山君のこと呼び捨てしてたから」

「お、幼馴染…ですから」

清水「そうだったんだ」

いつも飛雄は前向いて、目標に向けて頑張っているけどどこか不器用でいつも傷ついて、でも諦めようとはしない。

影山「日向ボケェッ」

日向「んだとコラァ」

良いチームメイトも作って…
どこか中学の時より楽しそうだった

けど私はどこか息苦しさを覚えた。


部活後



「飛雄お疲れ、帰ろっか…」

影山「おう」

少し暗くなった通路を歩いた。

影山「マネージャー、慣れそうか?」

「多分…。慣れそうじゃなかったらフォローしてね」

今日まで帰宅部で高校に上がってからは全く一緒に帰っていなかったから、新鮮に感じた。

「久し振りにバレーしてるとこ見たけど…どうなの?」

影山「あぁ?」

「チームメイトとして」

影山「………」

飛雄の顔が少し険しくなった。

「……ごめん」

飛雄の中学最後の試合を見に行った。確かに強かったけどなかなか良い試合という訳ではなかった。

最後のトスは誰も打たなかった

その頃から飛雄は人との距離を置くようになった。勿論。私にも。

影山「…気にすんな」

「うん…変わったね、飛雄」

影山「そうか?」

「昔は活発っていうか純粋だったって言うか今は何だか素直じゃないみたいな」

影山「…自分じゃわかんねぇ」


分かる、だって


「まぁ誰だってそうだよ、誰も自分の変化気付かないし気付こうとしないし、他人と気付こうとしないから…」

影山「!」

飛雄が少し驚いたような表情を見せた。

「どうかした?」

影山「いや、なんでもねぇ」

「久し振りに一緒に帰ったのになんか暗い話してしまったね」

影山「久し振りだから仕方ねぇだろ」

「……そうだね」

私の家が見えてきた。

影山「朝練早いから明日迎えに来るな」

「うん、ありがとう…気をつけね」

そうして飛雄は闇に飲み込まれるように歩いて行った。

誰も私のこと分からないし

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作品ジャンル:恋愛
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マリサ - 続きがとても気になります!応援してるので、更新頑張ってください! (2016年6月18日 14時) (レス) id: b24f531907 (このIDを非表示/違反報告)
Li-berolove - 飛雄ちゃーん!かっこいい&かわいい!これからも、頑張ってください! (2016年5月7日 17時) (レス) id: 6d9e8e9667 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - 面白いですねー!めっちゃ面白いです!これなら毎日読めますね!!!!! (2016年4月11日 0時) (レス) id: 5720d674d9 (このIDを非表示/違反報告)
香なな - すごく面白いです! 更新頑張ってください! (2016年4月10日 16時) (レス) id: beea7ec337 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月夜見 | 作成日時:2016年2月17日 7時

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