検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:256,492 hit

焼き菓子 ページ32

『……来ませんねえ。』


花束の注文を受けてから、1日経った。
…いや、面倒だな、この云い方。次の日になった。



約束の時間はとうに過ぎているのに、一向にお客さんは来ない。
忘れているのだろうかと思ったが、そんな筈はない。

…何故か、云い切れる自信があった。




『……店長、』

「嗚呼、もうそんな時間か。善いよ、行ってきな。」


『済みません。出来れば、直接お渡ししたかったのですが。』

「仕方ないさ。気をつけて行ってくるんだよ。」




流石に2日連続で休む訳にはいかず、後ろ髪を引かれる思いで、私は探偵社へと急いだ。



途中、パトカーやらが沢山停まっているのが見えた。






****

『おはよーございます。』


社に着くと、乱歩さん達が焼き菓子を食べていた。


「あれ? A、来たの?」

『……き、来ちゃダメなんですか?』



乱歩さん(前までは江戸川さんと呼んでいたが、名前呼びに替えろと云われた)に、純粋にされた質問で泣きそう。




「厭、違うちがーう。
ただ、Aのバイト先の近くで、事故が起きたと思ったんだけど……。」

『事故……?
ああ、確かに、それっぽい感じはしてました。』


「でしょ?
うーん。まあ善いや。焼き菓子食べる?」

『食べます!!』





乱歩さんに貰った焼き菓子を頬張る。
美味しい。



「あ、そーだ。A。」

『ふぁんれふふぁ?(なんですか?)』


「花束、ちゃんと取っておいてね。」









焼き菓子が喉に詰まって、死ぬかと思った。


何時もシにたいと云っているが、今回ばかりは死ななくて善かったと思う。

許可→←花束の依頼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (203 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
389人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こおりざとう(プロフ) - みるくてぃーさん» 確かにそちらの方が、後味も悪くなく(?)良い気がしますね…!次からは、もう少し幸せな終わり方を目指してみます。ありがとうございました。更新頑張ります! (2016年11月2日 21時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - どうせならハロウィン『…っていう夢を見たんだ。』敦「やめて」って感じの方が…!でも面白かったので良し!!更新頑張ってください! (2016年11月1日 0時) (レス) id: acf5ab12fc (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - 物部さん» 改めまして、物部さん。コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年10月30日 8時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - ネーム変更致しました。元サクヤの物部です_(._.)_改めて更新頑張って下さい! (2016年10月30日 0時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - 黒兎さん» フォローありがとうございます!!面白いと言われると、私のやる気が上がります(笑)文才は無いですが、無いなりに頑張っていきます。 (2016年8月19日 7時) (レス) id: 78284aef9a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こおりざとう | 作成日時:2016年7月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。