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何か企みが…… ページ26

『あー、行きたくねえ。』


うずまきを出て、私は探偵社へ行く為昇降機(エレベーター)に乗った。

ポーンと明るい音を立てて、昇降機は3階に着く。


いよいよやって来るのだ。







説教の時がっっ!!!!









ガチャりと扉を開けると、皆が一斉にこっちを見る。

例えるなら、あれだ。


遅れて教室に入る学生みたい。




『あ、あー、こんにちは?』


「遅かったではないか、A!!」





案の定、国木田さん怒られた。




『ごめんなさい……。』


「全くお前は……、」


「まあまあ、国木田君。」









今にも雷が落ちそうな(もう落ちてる気もするが)国木田さんを止めてくれたのは太宰さん。

何だかんだで良い人だもんな、太宰さん。
昨日の事は許してやろう。






「……はぁ。A、お前に仕事だ。」


『仕事? 密売人を捕まえるんですか? それとも猫探し?』

「“潜入捜査”だ。」


『なるほど。潜入捜査…んっ!?

む、無理です無理です! 潜入捜査なんて出来ません!!』


「俺もまだ早いと云ったんだが、太宰が、」


『太宰さんが……?』







ここまで聞いて、少し考える。

あの太宰さんの事だ。何か企みがあるはず……。









……。









嗚呼、そっか。潜入捜査に行くと、死ぬ機会がいっぱい有るんだ。


潜入捜査に行く。

武装探偵社の社員だとバレる。

当然の如く人質(?)になる。

喋らなかったら勿論ごーもん。

運が良ければ死ねる。






『国木田さん、私、潜入捜査頑張りますね!』

「あ、ああ。太宰と一緒に頑張ってくれ。」


『……太宰さんと?』






私は今、聞こえてはいけない言葉が聞こえたような……






『だ、ざ、い、さ、ん、と?』





チラリと太宰さんを見ると、太宰さんはひらひらと手を振っていた。

満面の笑みで。







「まあ、困った事が有れば太宰に聞いてくれ。」

『晶子せんせー。わからない事があるンですけど……。』

「Aちゃんんんんんん!!?」









憂鬱だ。早く帰りたい。(出勤してすぐ)

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こおりざとう(プロフ) - みるくてぃーさん» 確かにそちらの方が、後味も悪くなく(?)良い気がしますね…!次からは、もう少し幸せな終わり方を目指してみます。ありがとうございました。更新頑張ります! (2016年11月2日 21時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - どうせならハロウィン『…っていう夢を見たんだ。』敦「やめて」って感じの方が…!でも面白かったので良し!!更新頑張ってください! (2016年11月1日 0時) (レス) id: acf5ab12fc (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - 物部さん» 改めまして、物部さん。コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年10月30日 8時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - ネーム変更致しました。元サクヤの物部です_(._.)_改めて更新頑張って下さい! (2016年10月30日 0時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - 黒兎さん» フォローありがとうございます!!面白いと言われると、私のやる気が上がります(笑)文才は無いですが、無いなりに頑張っていきます。 (2016年8月19日 7時) (レス) id: 78284aef9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こおりざとう | 作成日時:2016年7月12日 22時

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