１８． ページ19
私は無言で女性を縄で縛っていく。
女性は恐怖からか体をガクガクと震わせ乍ら涙を流している。
『……ごめんねぇ、うちの治が。』
「いつ私が君のモノになったのさ。立場弁えてよね。」
『治は場を弁えてくれるかな。』
全く……此奴は空気が読めないたら有りゃしない。
まあ、態となんだろうけど。
「さーて、後はうちの元気っ子達に任せようかなあ。」
『サボる気か！』
「真逆！ 下っ端君達に経験する
『良いように云いやがって……。』
先程から銃声と悲鳴が止まない。
綺麗だった建物内は次第に紅く染め上げられ、キツい鉄の匂いが鼻を突くようになってきた。
『派手にやってんねえ。』
「まあ仕方ないよ。あ、A。
『お前の精神どうなってんの？ 食べるけど。』
折角こんな綺麗な場所に来たのだ。
私達は2人で厨房へ向かった。
『既に出してる
「あ、その
『……呑むの？』
「なに？ Aも呑みたいの？」
『要らない。』
私の返事を聞いて、治は詰まらなそうにふーんと呟き、
その時、厨房の扉を叩く音が聞こえた。
向こう側からはくぐもった声で治を呼んでいる。
『治、呼んでる。』
「どーぞぉ。」
「失礼します。あの女性が云うには、このホテルのスイートルームに男の部屋があるそうです。」
「へぇーえ。A、行くよ。」
『あ、ちょ、』
私が
『嗚呼……
「毎日首領の部屋で
『……てへ。』
「太るよ。」
『私、太りにくい体質なのぉ。』
「全国の女性を敵に回したね。おめでとう。襲われたって、私は何も手伝わないからね。」
『首領に云って、治にも手伝わせる！』
「うわぁ、クズ。」
『黙れ失格人間!!』
無駄に広い
一切の物音なく静かに上がっていった昇降機は、やがてチンという音を立てて最上階に到着した。
「さあて、A。宝探しの時間だよ。」
知ってた。治は突拍子もないことを云う奴だと。
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こおりざとう(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなり申し訳ありません…！ギャグ系のお話を書くのは苦手意識があるので、楽しかったと言ってもらえると、凄く嬉しいです！ (2017年12月28日 22時) (
レス) id: f96c6ac768 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^ヒロインのノリ&ツッコミ、楽しかったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年12月20日 0時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - haruさん» お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて、とても光栄です！ 更新頑張ります。 (2017年1月1日 2時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
haru - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2016年12月27日 9時) (レス) id: 6436e63b4f (このIDを非表示/違反報告)
こおりざとう(プロフ) - あいかさん» コメントありがとうございます！ このコメントが、今年のクリスマスプレゼントになりました(笑) 更新頑張ります！！ (2016年12月27日 0時) (レス) id: fb35e39608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こおりざとう | 作成日時：2016年10月4日 1時
