今宵、貴方を奪いに行きます 【クロハ】

Mission 26 【あの子と私】 ページ30

火事でお父様とお母様を亡くした後


ノワール達と離れ離れになりました


勿論、外の世界をよく分からなかった私達は


どうしたら良いか分かりませんでした


取り敢えず、カノと二人でスラムに住んでいたんです


・・・その後でした








親切な男性の方に出会ったんです


名前は・・・分かりませんでした


でも、見知らぬ私達に優しくしてくれました







その方は毎日来てくれました


そして、私とカノに


トランプの技術を教えてくれたんです







それから毎日トランプばかりやっていました


暇さえあればトランプ


楽しかったですよ


・・・ご飯を調達するのに精一杯でしたが









それから、何年か経ち


その方は来なくなりました


亡くなったのか


何処か遠くに行ってしまったのか


原因は分かりませんでした


けど


トランプをしてればまた会える


そう願ってました








また何年か経ち


ディーラーの仕事に就きました


周りの大人達からは驚かれましたけどね






でも


ある時


こんな噂を耳にしたんです


【ロゼッタ夫妻は事故死ではなく、何者かに殺害された】


・・・聞いて黙っていられませんでした


それからは


情報収集に追われる毎日でした








だからですかね


洗いざらい吐き出さなかったヤツを消しながら


仕事をしてましたから


段々、悪行に手を染めたから









裏社会の最強ディーラーと呼ばれるようになったのは






主「・・・ざっくり言えばこんな感じですかね」



ﾉﾜｰﾙ「・・・そうでしたか」



ユア「カノと後の二人は・・・」



主「・・・」



クロハ「・・・先程亡くなりました」






ユア「えっ・・・？」



ﾉﾜｰﾙ「なんということだ・・・」



主「・・・キドとセトは、ルチアーノ・ヴィオレットによって改造されてました」



ユア「ルチアーノ！？」



主「・・・知ってたんですか」



ユア「知ってるも何も・・・あの方は」



ﾉﾜｰﾙ「・・・旦那様が最も信頼していた副社長でいらっしゃった方です」



主「そ、んな・・・」



ｼﾝﾀﾛｰ「・・・揉め事等は？」







ﾉﾜｰﾙ「あったようです。旦那様が行っていた事業ではどうしても森林開拓を行わければならない状態でした」





ですが




ﾉﾜｰﾙ「お金より自然を取りました。が、ルチアーノは逆でした。発展途上の我々にはこれしか手段がない。と」

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