今宵、貴方を奪いに行きます 【クロハ】

Mission 15 ページ19

主「もう、ちょ、い右！」


クロハ「早くしろ！」


カノ「急かさないでよ！」





糸で吊るされながら

目の前にある、オーシャン・ブラッドに懸命に手を伸ばす

あと少しなのに・・・！





主「・・・ッ！取れたッ！」


クロハ「うわ！バカッ！」





センサーに触れてしまった









ジリリリリリリリリリリリ！









クロハ「逃げっぞ！」


カノ「うわ、ちょ、待っ！糸がッ！」


主「カノ！引っ張らないで下さい！痛いです！」









警備員「動くな！」



完全に包囲された

ざっと、50人くらい

・・・いけるか。この人数相手に





???「待ちなさい」





奥から、あの人物が姿を表した





クロハ「・・・主の登場かよ。ルチアーノ・ヴィオレット」


ｳﾞｨｵﾚｯﾄ「おや、何方かと思えば・・・以前も盗みに失敗したこそ泥ではないですか」


クロハ「うっせ。変人に言われたくねぇよ」


ｳﾞｨｵﾚｯﾄ「一体、何回忍び込んだら学習するのでしょうね」




それから。と

Aに目線を移した





ｳﾞｨｵﾚｯﾄ「可愛らしいお嬢さんまで」


主「うざ((ﾎﾞｿｯ」


ｳﾞｨｵﾚｯﾄ「・・・随分、仕付けがなってないお嬢さんですがね」






まぁ、いいです






ｳﾞｨｵﾚｯﾄ「それにしても・・・またこれを盗みに来るとは・・・貴方も懲りない方ですねぇ・・・」


クロハ「ソイツをどうしても取り返して欲しいって言う依頼主がいるもんでね」


ｳﾞｨｵﾚｯﾄ「おや・・・私が他人から盗んだとでも？」


クロハ「あぁ。ソイツは元々、ロゼッタ家に代々伝わる王家の代物だ」








ｳﾞｨｵﾚｯﾄ「漏れましたか」


クロハ「その王家に使えた執事から頼まれたんだよ」

ｳﾞｨｵﾚｯﾄ「全員、あの時殺したかと思えば・・・生き残りがまだいると伺ってますが。ガキが二人。と執事ですか」






計算外でした






クロハ「テメェ・・・自分で殺しておいて！」


ｳﾞｨｵﾚｯﾄ「まぁ、いいです。真実を知った貴方とお仲間にはここで消えて貰いますから」








右手を挙げた


警備員が構えていた銃を発射・・・しようとしたが






警備員「！？な、何だ！？体が勝手に！」





仲間同士の撃ち合い

ほとんどが、自滅した





ｳﾞｨｵﾚｯﾄ「！？なっ！」




主「私を忘れるとは・・・いい度胸ですね」



黒い笑みでカードを持っているA



カノ「僕もー」



同じく、糸で操り、全滅させた張本人が黒く笑った

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