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企画者権限なんです。 ページ29

Aさんが来るまで仕事でもしとくかとノートパソコンを起動すると執務室に山本が入ってきた。
この子はホントいつも丁寧に仕事してるしヤンチャだった山本が今では頼もしい。


「撮影の準備出来ましたんで撮影部屋までお願いします!」

「ほら、福良呼ばれてるぞ」

「今日の撮影の演者河村じゃないの?」

「はい?」


山本を見ると手を合わせてお願いしますと口パクしている。
これからAさん来るのに撮影なの?
いたずらっ子山本め。
(そうじゃないことはわかってる)


「福良は演者じゃないのか?」

「俺はAが来るからパスしたんだよ」

「何で!?じゃあ僕もパスだわ!」

「そんなこと言わないでくださいよ〜」


泣き真似も上手くなったもんだな、山本。
なんで福良はパス出来て僕は出来ないんだよ。
こんなの不公平じゃないか。
って駄々こねてもどうしようもないので撮影部屋に向かう。


「速攻で終わらせる…」

「それは無理かと」

「山本、司会変わりなさい。僕なら40分以内に動画一本撮ってみせる」

「今日の撮影は僕が全部司会なんで3時間は覚悟してくださいね」


やっぱりこいつはいたずらっ子山本だ!
いつかマジ切れドッキリかけてやる!





.

編集の先輩は僕ではない。→←マシュマロのお言葉。



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作者名:*ゆ う* | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年1月3日 20時

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