◇ ページ11
fkr「ごめんね、呼び出しちゃって。」
「あ、いえ全然！時間はかなりあって。」
fkr「そう？それなら助かる。・・・ね、伊沢となんかあった？」
「？！？！」
fkr「ん？」
「な、んで伊沢さん？」
fkr「え、伊沢がへこんでたから。来なくなった時期とも重なってるし。」
良かった、好きなのがバレたわけではなかった・・・
「いや、その、オフィスで筋トレするのがあんまり好きじゃない、と言ってることを聞かれてしまって・・・」
fkr「ああ、やめて欲しかったなら良かったじゃん」
「いや、でも、その私、伊沢さんにやめて欲しいわけじゃなくて、ただ・・・」
fkr「ただ？」
「その、前の、ぽっちゃりした伊沢さんが・・・」
fkr「ああ、前の伊沢の方がAさん的には好きなんだ」
「・・・はい」
fkr「なんだ、全然いけるじゃん」
「いける？」
fkr「ううん、こっちの話。ね、どうせ伊沢忙しくてそんないないし、来れるならオフィスおいでよ。」
「ありがとうございます。」
そう言ってはもらったけど今更しれっとオフィスに顔を出すのは抵抗が強いうえに伊沢さんがいたらと思うと足は遠のいてしまった。
それでも来ない私を見かねてなのか
ふくら今日は伊沢いないよ〜
と、福良さんは伊沢さんがいない日は連絡をくれるようになって行こうかな、と思ったり。
悩んでいるうちに気付けば5月も中旬になっていた。
お休みの日、今日はどうしようかと家で考えていた時だった。
ふくらごめん、記事のデータ今日欲しくてその場で指示出したいからオフィス来れないかな?
ふくら伊沢いないしお願い!
これは・・・行くしかないな。
伊沢さんもいないなら用事を済ませてから山森さんとお話でもして帰ろうかな。
パソコンとデータの入ったUSBを鞄に入れ、家を出た。
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作者名：*ゆ う* x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年5月8日 9時
