寝不足 ページ10
「用事は終わったし、もし君から何かなければ実験に戻るけど」
アルベドは立ち上がりながらそう言ったが、その足元が普通の人なら気がつかないほど一瞬だけよろめいた。
「アルベド、何日徹夜してるの?」
彼は実験に熱中し、徹夜することが結構多い。彼がホムンクルスであることは私も知っているけど、やはり基本は人間。寝不足は危険だ。
「覚えていないね。実験に熱中しすぎてしまってね」
「じゃあさっきの薬、アルベドが飲んだらどう?」
とりあえず彼を寝かせなくては。なんだかアルベドを寝かせるのが彼と会うときのルーティーンになっている気がする。
「で、徹夜の原因になってる実験の進捗状況はどうなの?」
私がそう聞くと、
「さっき終わったところだよ。いつも通りに寝かせてくれるのかい?」
「いつも通り」というのは膝枕のことだ。最初はアルベドがちゃんと寝るように監視する為だったけど、意外と寝心地が良いらしく、今は本人の希望だ。
「いいよ。あと、ソファーが汚れないように靴は脱ぐ、安眠の負担になりそうだからコート、手袋、神の目は外す。いい?」
するとアルベドは頷く。
「毎回言われているからね、分かっているよ。もう少し片付けしたいから待っていてくれるかな」
私は頷いて少し大きめのソファーの端に座る。大きめと言ってもアルベドが寝て、少し余裕が残る位だから鍾離先生とかは寝られない。
しばらくすると、私に指示されたように色々取ったり脱いだりしたアルベドがソファーのところに来た。
寝るということで髪の毛を縛っているゴムは外して手首に巻いている。
「じゃあ失礼するよ」
アルベドは頭を私の膝の上に乗せると、すぐに寝てしまった。これはかなりの日数徹夜してたな。
寝ているアルベドを見たら私まで眠くなってきた。だんだんうつらうつらしてきて、結局私も寝てしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 419人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原神」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宇琉夜ハル(プロフ) - ケモ耳と花言葉でファデュイです (2023年2月15日 16時) (
レス) @page22 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - けんとさん» ありがとうございます!璃月終わったらちょっとドラスパ入りますが、その後稲妻に行くので楽しみに待っていて下さい! (2022年8月17日 20時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - こんにちは、夢主ちゃん可愛いですねぇ私ならセコムになってますよ。性格良いですし雷電将軍とかにも好かれてそう、見るたびワクワクしちゃいます。 (2022年8月17日 17時) (レス) @page46 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございます!これからも頑張って書かせていただきます! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 初めまして！こういう作品めっちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月10日 10時) (レス) @page36 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翡巫女 | 作成日時：2022年7月17日 16時
