【原神】神の目を失っただけのはずだった

昼寝からの目覚め ページ11

昼寝から目が覚めた私は絶賛驚愕中。軽くパニックになっている。

　私はアルベドの膝枕になった記憶は全然あるんだけど、抱き枕になった記憶はない。

　膝枕の状態からどこをどうすればこんな状態になるって言うんだ。ハグどころか軽く足を絡められている。

「おはよう、アルベド。これは一体どういう状況かな?」

　するとアルベドは少しイタズラっぽい笑みを浮かべる。

「あの体勢で寝るのはキツいと思ったし、寝言で抱き締めてって言ってたからだね。嫌だったかな」

　こうやってアルベドは私で遊ぶんだ。顔が地味に近いし、恥ずかしいけど嫌ではない。

「嫌という訳では」

　するとアルベドは再びイタズラっぽい顔をすると、

「じゃあもう一眠りしようかな」

「それは勘弁」

　するとアルベドは起き上がり、軽く伸びをする。そして寝る前に脱いだり取ったものを着たり付けたりした。

　そしてアルベドの髪の毛を私が結ぶ。私が結ぶ時は三つ編みをしないので髪型が私とお揃いになる。

　するとアルベドが急に私の髪の毛を少し手に取って見始めた。

「どうしたの?」

　私がそう聞くと、

「A、いつ髪を染めたんだい?毛先に向かうにつれて君の瞳と同じ色になっていっている。とても似合っているけどね」

　アルベドはそう答えたけど、私は髪の毛を染めた覚えは全く無い。

「え?」

　そう言いながら私も髪の毛を手に取ると確かに毛先に向かうにつれて淡い桃色になっている。

　これを見て私はとあるものが頭に浮かんだ。早くウェンティと話した方がいいかもしれない。

　アルベドには何事かと少し驚かれたけど、軽く挨拶をしてアルベドの部屋を後にした。

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