奢らせてくれない ページ31
「タルタリヤ、鍾離先生こんにちは。相席してもよろしいですか?その代わりモラは私が払うので」
私は食事をしている彼らに話しかけた。すると、鍾離先生は驚いた顔をし、タルタリヤは嬉しそうな顔をした。
鍾離先生は私が今はセレスティアにいるはずだと思っていたのだろう。驚くのも仕方がない。
「構わないが、後で話がしたい。食事が終わったら往生堂へ来てほしい」
まぁタルタリヤの前では話せないことばかりだからね。往生堂は職業柄、防音の部屋はいくつかある。私は、鍾離先生に頷いた。
「俺はむしろ嬉しいけど、モラは君に払わせられないな。女の子に奢られるなんて格好つかないでしょ?」
私は、執行官に奢られる元岩王帝君の方が格好悪いと心の中で思ってしまった。
でも、タルタリヤにそう言われてしまったので、甘えることにしよう。断ったら面倒くさいし。
「分かったよ、タルタリヤ。じゃあ座らせてもらいます」
そして私は席に座らせてもらった。すると、店員さんらしき人が来たので料理は注文させてもらった。
鍾離先生とはもちろんだけど、タルタリヤとの付き合いもそこそこ長い。タルタリヤとは彼が執行官になる前からの付き合いだ。
鍾離先生は…というかモラクスは、私が岩壁で薬草を採集していたところ、足を滑らせ落ちたのを助けてくれたのが出会いだった。
その時私は既に不老不死になっていたから、神様たちの間ではそこそこ知られた存在になっていたそうだ。
何で自分が神の目を与えなかったんだろうとか。水神様は結構得意気だったらしいとか。
タルタリヤは昔の方が荒れていた。無茶な戦いをして、勝つんだけど彼自身もボロボロだった。
そんな彼を私は何度も治療して、そして無茶な戦いをする度に彼を叱った。上司が叱らずに結構野放しにしているから仕方がない。
最初は何故医者である私に叱られるのか分からず不服そうだったが、徐々に私を受け入れてくれた。
しかしながら何を勘違いしたのか、もっと強くなれば怪我しないという結論に至り、執行官になれる程まで強くなってしまった。
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宇琉夜ハル(プロフ) - ケモ耳と花言葉でファデュイです (2023年2月15日 16時) (レス) @page22 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - けんとさん» ありがとうございます!璃月終わったらちょっとドラスパ入りますが、その後稲妻に行くので楽しみに待っていて下さい! (2022年8月17日 20時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - こんにちは、夢主ちゃん可愛いですねぇ私ならセコムになってますよ。性格良いですし雷電将軍とかにも好かれてそう、見るたびワクワクしちゃいます。 (2022年8月17日 17時) (レス) @page46 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございます!これからも頑張って書かせていただきます! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 初めまして!こういう作品めっちゃ好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2022年8月10日 10時) (レス) @page36 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡巫女 | 作成日時:2022年7月17日 16時