ケモミミと花言葉 ページ22
ボフンッと耳元で大きな音がした。でも、どんな効果があるのか私には分からなかった。
「よし、ボクの予想は当たったようだね。君は薬草に耐性があるけど薬自体に耐性がある訳じゃなさそうだ」
アルベドはそう言って私に鏡を差し出してきた。顔を写すちょっと小さいやつだ。
鏡を覗くと、そこにはスクロースとお揃いのケモミミが着いている私がいた。ちょっと似合ってるかも。
「後でスクロースに見せに行くよ。そしたら戻して貰えたりする?」
しかしアルベドは横に首を振った。え、なんで。
「スクロースは今大掛かりな実験を行っているから薬の効果が発動している間は会えないよ。
君とはいつ会えるか分からないからね。スクロースの為にスケッチをするからそこに座ってくれ」
そして椅子に座ると、ページを1枚めくって私のことを描き始めた。何だか少し楽しそうなのでまぁいいか。
しかし、ボーっとしてしまい、段々と眠くなって私は寝てしまった。アルベドの部屋にいると何故か眠くなってしまうんだよな。
しばらくしてハッと目が覚めるとアルベドと目が合った。もしやこの体勢、膝枕?起きてみるとやっぱりそうだった。
「おはよう、A。君がいつもしてくれる膝枕をしてみたんだけど、なかなか良かったよ」
さっき目が合ったってことは私の寝顔を見ていたということ。何だか恥ずかしい。変な寝言とか言っていなければいいけど。
「寝ちゃってごめんね、アルベド。スケッチしてたのに」
アルベドはそんなことないとでも言うように首を横に振った。
時計を見るとそろそろ昼食を食べなきゃいけない時間なので私はここを離れることにした。
「アルベド、そろそろ帰るね。今日話したことは誰にも話さないでほしい。ファドュイやアビス教団にバレたら何が起こるか分からない」
アルベドとは何やかんやで長い付き合いなのだ。年齢もそう変わらないし。だから信用できるし、あとここは防音の密室だからね。
「分かった。そうだ、A。この花を受け取ってくれ」
アルベドはそう言って私に花瓶に差してあった花を一本取り出すと、錬金術を使って髪飾りを作った。そして残りの花で花束を作っている。
アルベドは花言葉を知らなさそうだけど、言うのはよしておこう。渡すのをやめられたら残念だ。だって私、この花がとても好きだし。
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宇琉夜ハル(プロフ) - ケモ耳と花言葉でファデュイです (2023年2月15日 16時) (
レス) @page22 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - けんとさん» ありがとうございます!璃月終わったらちょっとドラスパ入りますが、その後稲妻に行くので楽しみに待っていて下さい! (2022年8月17日 20時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - こんにちは、夢主ちゃん可愛いですねぇ私ならセコムになってますよ。性格良いですし雷電将軍とかにも好かれてそう、見るたびワクワクしちゃいます。 (2022年8月17日 17時) (レス) @page46 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございます!これからも頑張って書かせていただきます! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 初めまして！こういう作品めっちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月10日 10時) (レス) @page36 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡巫女 | 作成日時：2022年7月17日 16時
