天然かぶり ページ13
「よし、刑務作業まで待機だ〜」
全員を房の中に入れたことを確認したジャンクは、刑務作業の準備のために房から出ていった。
「A〜〜、まだ食欲ない？」
「……うん」
「そっかぁ、次刑務作業だしちょっとは食べてほしかったんだけどな〜〜」
わざとなのか、天然なのか、タップは隣の房にいるあるにあやアムムムムに聞こえるような大きな声で、敬語を使わなくなったAに話しかける。
「前の刑務所での食事って、どうだったの？」
「……看守が食べ物を持ってきてたよ。食堂なんてなかったし」
「えーー、俺食堂ないと嫌だな〜」
さっき食堂に直行していたタップの様子を思い出したAは、タップは本当に食事が好きだよね、と笑った。
初めてみたAの笑顔に、Aと同じ房の中にいたラムザとタップは、一瞬、血が熱くなるのを感じた。
返事がないのを不思議に思っているAを見て慌てたタップは、「俺は食事命だもん」と言って、先程の自分の感情を誤魔化したが、ラムザは慣れていないのか、誤魔化すことができずにいた。
やばい。やばいぞ俺。おちつけ、おちつけ。
心の中で必死に呼びかけるが、沸騰した血は思うように冷めてくれない。
「刑務作業だぞ〜、ん？ラムザどうした顔赤いけど」
「風邪じゃないすか？ね、ラムザさん」
分かって言っているのか、それとも分かっていないのか。タップの言葉はラムザの心を冷却していく。
「お、おぉー。そうなんだよちょっと風邪？引いたみたいで……まぁ大丈夫だよ」
心配そうにこちらを見てくるAを見て、また血が熱くなりかけるがタップが、
「大丈夫なら早く行こラムザさん」
といって、ラムザの背中を押し、無理矢理房から押し出したので、再沸騰はしなかった。
「……なぁタップ、お前わざとだろ」
ラムザがタップだけに聞こえるように言うと、
「えー？なんのこと？」
と、タップはみんなに聞こえるように聞き返す。
わざとだな、とラムザは確信した。
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N(プロフ) - わーーー！！更新ありがとうございます！！セクハラ仕掛けようとするジャンクさんにキュンときました…！ (2019年1月9日 2時) (
レス) id: 9739c37198 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - Nさん» Nさんはジャンクさん推しなのですね……！ もっとジャンクさんと絡ませていきますね！ (2018年12月28日 22時) (レス) id: 51084a1629 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - りえるさん» りえるさんありがとうございます……！ その言葉で更新再開しようと思えました！ 頑張ります！ (2018年12月28日 22時) (レス) id: 51084a1629 (このIDを非表示/違反報告)
N - 初めまして！ジャンクさん推しなのでとっても最高なお話です！！続きが読めますように…！ (2018年12月14日 2時) (レス) id: 9739c37198 (このIDを非表示/違反報告)
りえる - めちゃくちゃ面白いです！一気に読みきってしまいました！続き楽しみにしています！ (2018年8月16日 21時) (レス) id: abbad6b46b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つかさ | 作成日時：2018年5月27日 21時
