The answer is? (ページ10)

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F ページ10

昨日考えた作戦を早速実行して撃沈した俺です…

わんこだって…

はぁ…

しかも飼い主は渉

どうせなら北山に飼ってほしかった

なーんて、言えるはずもなく撃沈しましたよ。

『ねー…わた、俺ってわんこなの？』

「みつの言ったこと気にしてんだ？笑」

『いや…あれは気にするでしょ』

「わんこかどうかはよくわかんないけど…健気で可愛かったよ？」

『健気って…意味わかんないんだけど』

「みつに何かしてあげたかったんでしょ？ちょっと失敗しちゃったけど。笑」

『んぅー…何かしたかったってわけじゃないんだけど…側にいれば何か変わるかな？って…』

「へぇ…あの言葉はみつが言ったってことか…」

ヤバイ…名前伏せてた意味ないじゃんこれ

渉に完全に俺の気持ちがバレてしまいました。

なんて凡ミスなの俺！

まー…渉だから他のやつに言ったりとかもしないだろうし…大丈夫かな…

でもな…問題はそこじゃない

『気持ち悪いって思った…？』

「ん？何が気持ち悪いの？」

『男が好きって…』

「好きになったのがみつで、たまたま性別が男だったってだけでしょ？」

『うん…そう…』

「俺はいつでも太輔の味方だし、みつの事も大好きだから応援するしかないなこれは」

何がそんなに楽しいのかニコニコ…いや、ニヤニヤ？しながら北山と俺を交互に見て笑ってる

北山もうこちらには興味がなくなったみたいで台本を真剣に読み込んでて…唇がちょっと尖がっちゃってて可愛い

「みつのあーいうとこ可愛いよね。笑」

『わた…見ちゃダメ』

またニヤニヤ北山の事を見てるから、ちょっとムカついて両手で見えないように目を隠してやった

すぐに外されちゃったけど、あんな可愛い仕草どこでも無意識でやっちゃう北山は本当に小悪魔だと思ってため息が出た

「大変な相手を好きになっちゃったな」

本当だよ。

なんでかな…

元々女の子が好きだった。

柔らかくて、暖かくて、可愛くて、癒されるから…

でも気づけば俺の目が追う先には、いつでもあいつがいた

本当に無意識で追っちゃうから怖い

『いつか…叶う日が来るのかな……』

大きなため息と一緒に吐き出した言葉が渉に聞こえたかどうかはわからない