F ページ36
あっ!そうだ!すっかり忘れてた
『ねぇ…そう言えば北山から何か俺の事で頼まれ事してたりしない…?』
「頼まれ事……あー、朝ご飯の件?」
『それですね』
「なんかみっちゃんすげー必死だったけど太輔そんなに朝食べてないわけ?俺と出かける時とかはそうでもないと思ってたんだけど」
『んー…食べてるつもりだったけどさ…そんなんじゃ足りねー!って怒られた』
「みっちゃんはしっかり食べる派だからねー」
『喋ってる時も考えてる時ももぐもぐしてたわ(笑)』
すげー想像出来る!って笑い転げる勢いの渉につられて俺も笑いが止まらなくなる
「太輔がちゃんと食べるように俺からしっかり教育して!って言われたけど?(笑)」
『教育って…(笑)』
「とりあえず近々なんか常備出来るもの作りに行くわ!みっちゃんの為にね!」
俺の為じゃないんかーい(笑)
まー、でも渉のご飯なら美味いし、俺の事考えてくれてるのわかるからしっかり食べよう。
それにしても…北山が渉にそんなこと言ってたとは…
俺結構愛されてるんじゃね?って勘違いしそうになる
いくらメンバーでもそこまでするかな?
グループのことが大好きなあいつだから当たり前のことなのかもしれないけど…
さすがに俺はメンバーの為にそこまで出来ない…
少しでもアイツの中で俺が特別って思ってくれてたら嬉しい
その特別が今は恋情を伴う特別ではなかったとしても
心の変化がいつ起こるかなんて誰にもわからないんだから…
実際に俺がそうだったように…
いつか俺だけがアイツの中での特別になりますように…
今は願うことしか出来ないけれど、いつかきっと…叶えたい。
その為に今出来ることを必死に考えないとダメだよな
以前より確実に近づいて来ている距離を感じるから
例え勘違いだったとしても頑張りたい…いや、頑張らないといけない。
もう後悔なんてしたくない
見ているだけの子どもだった自分とはサヨナラするって決めたんだから
449人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あっぷるしゅがー | 作成日時:2018年11月29日 15時