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局に着いて途中まで2人一緒だったけど、このまま楽屋まで行けば末っ子達に騒がれるのが目に見えてたから先に北山を楽屋へ押し込み俺は一旦喫煙所に避難




まだ集合時間まで少しあるし一服してから行けば大丈夫だろう




それにしても明日からどうなっちゃうのかなー…




今の北山に何を言ってもダメなのはわかってるし、だからと言って俺の為にこのまま負担をかけるわけにもいかないし




んー…どうすっかなー…




俺がちゃんと食べてることを証明できればいいってことだよな?




んー…でもどうやって?




毎朝食べたもの写真送る?




またこんな量じゃダメだ!って怒られるかも…




んー…これだと根本的解決には至らない…




わたに簡単な朝食レシピ教えてもらおうかな…




んー…でも時間的に毎日作れるわけじゃないしなー




んー…




んー…




たいぴーお手上げ(笑)




とりあえず楽屋行きますか!




のんびりと楽屋へと向かってたら自販機の前に見慣れた小さいシルエット




『何やってんの?』




飲み物が決まらず悩んでる背中へ声をかければ、わかりやすくビクッと肩が揺れた




『北山はこれでしょ?』




いつも飲んでるお茶のボタンを勝手に押せば




「あっ…なんで」




振り向いて自然と上目遣いになるくりくりな瞳
その顔にはなんでわかるの?って書いてある




俺がどれだけお前を見てきたと思ってんの?
お前の好きなものならほぼほぼ把握してる
自分でも気持ち悪いくらいにお前のことだけはすぐに覚えられるこの脳みそなんとかしたいくらいには




そんな言葉を思っていても本人に絶対に伝えたりしないけれど、少しだけ意地悪したくなる




『あれ?違った?(笑)』

「いつもと違うの飲んでみようかと思ってたのに…勝手に押しやがって…」

『とか言いながら結局これにしようとしてたくせに(笑)』

「むっ…そんなことねーし」




はいはい…素直じゃない君にもうひとつ意地悪しちゃお




そんな北山を他所に自販機にコインを入れて、絶対にこいつが飲まないであろう甘々なジュースのボタンを押す




不思議そうにこちらを見上げてる北山の腕の中のお茶と買ったばかりのそれを入れ替えて、俺は何事も無かったかのように楽屋へ向かう




「…あっ!おい!お茶返せー!」




数秒反応が遅れて慌てて俺を追いかけてくる姿が可愛すぎて頬が緩むのは仕方ないよな

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作者名:あっぷるしゅがー | 作成日時:2018年11月29日 15時

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