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F ページ30

俺を見る目がすごい期待でキラキラしている…




これは…食べないわけにはいかないよな…




『…いただきます』

「どーぞー」




まずは手をつけやすそうなスムージーからにしようかな…




色は一般的なそれ




ゆっくりとグラスに口つければフレッシュな野菜と優しいフルーツの甘味が広がる…




『あ…美味しい…』

「だろー⁈ 野菜だけじゃ飲みにくいと思ってフルーツ多めに入れたんだ!」




これはゴクゴク飲めちゃうやつだわ。




「おー!いい飲みっぷりだな!食べれそうなら雑炊も食べな?」

『うん…いただこうかな』




またキラキラした目で見つめられて、恐る恐る雑炊も口にする…




あ…これもすごい優しい味がする…




「藤.ヶ.谷朝は食欲なくなるだろ?だから薄い味なら少しは抵抗なく食えるかなって思ってよこーさんに相談したんだ」

『え…昨日何か頼み込んでたのってまさか…』

「んふふ…そう、料理教えてほしいってお願いした」




わざわざ俺のために…?何で…?




疑問は沢山残ったままだけど、優しい味と北山が作ってくれたって事が嬉し過ぎて気付けば雑炊も完食していた。




「おー!偉いぞ藤.ヶ.谷!完食じゃん!ヨーグルトも食べれそうか?お前が好きだって言うから桃のコンポートも昨日から作っておいたんだぞー」

『え⁈ これも北山の手作りなの⁈ 凄過ぎない⁈』




まさかの桃のコンポートまで北山の手作りだった…




確かに少し前に渉が作ってくれたのが美味しくてお気に入りになってたやつ




渉が北山に教えたんだろう…グッジョブ渉!




北山が作ってくれたコンポートは渉が作ってくれたのより更に優しい甘みで堪らなく美味しかった。




『ご馳走様…すごい美味しかった。大変だったろ?ありがとうね』

「いや…楽しかったよ!誰かの為に作る飯もたまには良いもんだなー」

『でもさ…なんでわざわざ作ってくれたの…?』




ずっと気になってたこと…
ねぇ…何でここまでしてくれる?




「んー…何でってなー…何でだろ?なんかほっとけなかったんだよな…」




少し気まずそうに頬をポリポリと掻きながらも答えてくれる




『ほっとけなかった…』

「あー!あれだ!この前一緒に朝飯食ったろ?あれ見たらさ…心配になって…ちゃんと食わせなきゃって…」

『…食べてるよ?』

「はぁ…お前が少食なのは知ってるけど…あれは食ってるって言わない」

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作者名:あっぷるしゅがー | 作成日時:2018年11月29日 15時

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