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あれから忘れ物があるとかで、一度自宅へ帰るためにバタバタと準備を済ませて我が家を後にした北山




車で送ってくって言ってもマネに送ってもらうから大丈夫だって全然聞いてくれなくて
そんなに俺は頼りないかなってちょっと凹みながら一人早めに到着してしまった楽屋




いつもより早めに着いたのにやっぱり渉はもうそこにいて、いつものようにウーロン茶飲みながら寛いでた。




「太輔おはよう」

『わたおはよう!今日も早いね』

「わんこ達に起こされるからね(笑)それよりなんか元気ない?寝不足?」

『寝不足…んー…なんか大変だったけどいつもよりは眠れたかな?』

「何があったの(笑)もしかして進展あり?」




すっげーニヤニヤしなが隣の椅子をバシバシ叩いてるんだけど…
行きたくない(笑)




そんなこと思っても、結局相談に乗ってもらうしかなくて、昨日の出来事を隠すことなく話しちゃう俺。




「ほぉ…少しは頑張ったみたいだね?」

『俺的にはすごい頑張ったけどね』

「でもまだお兄ちゃん的ポジションで考えてるよねみつは」

『だろうね…』

「んー…もう一歩踏み出したいよね」

『出きればもう十歩くらいだけどね』

「このまま時間空けずに頑張れば一気に進みそうだけどね?」




そんな簡単にいかないんだよ渉




だって相手はあの北山だよ?




周りのことには誰よりもアンテナ張って敏感に察知するくせに、自分のこととなれば吃驚するほどの鈍感野郎なんだから…




幾らメンバーだからって好意もない相手にあんなに親切に介抱すると思う?




普通なら何らかの気持ちが隠れてるって




「まぁ…相手はあの北山さんですからね」



俺の表情から全てを察したであろう渉…さすがだよ。




『この先の進み方が迷宮入りしてる…ゲームなら完全にリセットボタン押したくなってるところだよ』

「現実ではリセット出来ないから楽しいんだけどね」

『全然楽しくねーよ…苦しいだけ今は』

「とりあえず今日終わったら飯行こう?ちょっと休憩も大事だろ?」

『ん、ありがと』




そんなことを話してたら宮玉がゆるーく登場して、ギャーギャー騒ぎながら末っ子もやって来るし、北山は安定の最後に登場。




ん?でも何か朝よりすげー荷物多いんだけど…何が入ってんだあの中

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作者名:あっぷるしゅがー | 作成日時:2018年11月29日 15時

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