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K ページ24

んー…藤 ヶ 谷の食欲を上げる方法…




もきゅもきゅ…




元々食細いしな…




ゴックン…



スムージーでも悪くないが…




『…、…ま、おーい…きたやま!』




!!!!!




「ぅえっ!なに!?」




『何度も声かけたのに(苦笑)』




「ごめん…考えてた…どした?」




『とりあえず考えるのは食べ終わってからにしない?もうちょっとだしさ?』




そう言いながら目線が俺の前の皿へ…




あれ?いつの間にこんな食ってた…?




もうほぼ空っぽになりつつある皿の上




無意識でも食い続ける俺ってどうなのよ(苦笑)




残りを一気に流し込んでコーヒーでフィニッシュ!




「ぷはーっ!ご馳走でした!」




『よく食べました(笑)』




切れ長の目を優しく細めて頷く姿にまた一瞬視線を奪われた…




ボーッとその姿を眺めていれば2人分の食器をキッチンに運び洗い始めた所で俺の意識はやっと戻ってきて




「ふ、ふじがや!俺が洗う!」




慌てて俺もキッチンへ




北山はお客様だから別にいいのに…なんて言われたけど、朝飯の準備までさせて流石に肩身がせまい思いをしてんだからこれくらいさせてほしい




『じゃー俺洗濯回しちゃおうかな』




後はよろしくね?なんて、また朝から爽やか笑顔振りまいてキングは離れてった…




クッソ…俺にもあんな技が欲しい…




そしてあの身長も…あの顔も…




俺にないものばっかり過ぎてなんだかなー




食器を洗い終わってリビングに戻ればソファーに座ってスマホを弄ってるキング




隣に座るのはなんだか憚れてその下のラグに腰を下ろした




俺に気づいて目線を上げ不思議そうに首を傾げたかと思えば、ソファーをパシパシ叩いてる…




ん?なんだ?




よくわからず視線で訴えれば




『なんでそこなの?ここ座りなよ』




またパシパシとソファーを叩いた




あー…なるほど。




でもいいのか…俺がそこに座っても…




近くね…?




座ってからやっぱ近いとか距離取られんの結構しんどいんだけど…




ぐるぐるとネガティブな思考が渦巻く中、不意に手を引かれそのまま俺の身体はソファーへと吸い込まれた。




『…なんか今ものすごく余計なこと考えてたでしょ』




余計なことって…

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作者名:あっぷるしゅがー | 作成日時:2018年11月29日 15時

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