Multicolored box

あか ページ47

T「み〜つ♡おめでとう♡」

「ん？何が？」

T「えーわかんないの〜？」

「えー…何も祝われることなんてねーけどな…」

T「んふふ〜♪困ってる顔も可愛いね♡」

「…相変わらず玉ちゃんはゆるゆるですね」

T「みつ本当にわかんないの〜？」

「…わかんねー」

T「仕方ないな〜優しい玉ちゃんが教えてあげましょうかね！ガヤ〜今日はなんの日でしょうか！」



何故だか少し遠くで横尾さんと楽しそうに雑誌を見てる藤 ヶ 谷に向かってウインクかましてるウチのゆるふわ担当さん



Y「んー？今日って何かあったっけ？」




気になったのか隣の横尾さんも不思議そうに藤 ヶ 谷を見つめてて…




『……北山の日でしょ』




ん？？？？？俺…の日？？？？




わけがわからず頭にはハテナマークだらけの俺




T「さっすがガヤだね〜ってことでみつおめでとう♡はい、ギュー！」




そんな俺の心は置いてけぼりのまま玉ちゃんにギュウギュウ抱きしめられてます




そんな俺を見てるキングの眉間のシワがヤバいんですけど…




「ちょっ！玉ちゃん！離れて！！」




腕の中から逃げ出そうと踠いても身長差の所為か全然ダメで困り果ててた時




『…タマ……北山が困ってる』




そっと近づいてきた藤 ヶ 谷が玉ちゃんの腕の中から救出してくれたのはいいんだけど…




何故か今度は藤 ヶ 谷の腕の中にいる俺




えーっと…何故///




T「ガヤずるーい、いつもみつ独り占めするんだからー」




唇ぴよぴよさせて文句言いながら宮田の所に行っちゃった…




相変わらず俺は藤 ヶ 谷の腕の中で…こんな近いとドキドキが止まらない心臓の音まで聞こえちゃうんじゃないかって気が気じゃないです…




『…すぐにタマに触らせちゃダメ』

「…藤 ヶ 谷だって同じことしてんじゃん」

『…俺は…いいの』




…何だそれ。




「なぁ…俺の日って何…？」

『…今日は3月2日だよ』

「…知ってるけど」

『32の日…みつの日ってことでしょ』




相変わらず良い香りのする腕の中にいる俺





「…なるほど、で？いつまでこのまま？」

『出来ればずっと…って思ってるけど』





…えーっと…その言葉の真意は？




『来年は俺だけの3月2日が欲しいって思ってる』

「藤 ヶ 谷だけの3月2日…？」









『北山…俺のものになって…』









返事なんて決まってる。




ねー藤 ヶ 谷




俺は出会った頃から今までずっと




お前だけのものだよ

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