運命の番青×桃 / 赤×緑２ (ページ5)

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桃⑤⑤ ページ5

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「ん…あ、ごめん…」

紫「ふっ笑ええよ笑それより、よく寝れた？大丈夫？」

「うん。大丈夫」

気が付けば朝やった。

グーッと伸びれば濵ちゃんに当たる腕

優しい濵ちゃんが俺の頭を撫でてくれるのはいい目覚めやねんけど

裸なことに気づいて、また罪悪感が芽生える

こうして朝を迎えるのは何度目やろうか

俺には愛がないのに、濵ちゃんには愛があるなんて

こんな酷い関係はやめた方がええに決まってるのにやめられへん

ほんまに濵ちゃんには申し訳ない

せやのに…

紫「望。真面目な話があんねん」

「…なに？」

紫「俺らも結婚しよう」

「え…？」

濵ちゃんは何を言ってるんやろうか

こんなに酷い俺を嫁にもらおうとしてるん？

悪いけど、濵ちゃんと番にはなりたくない

なった方が楽なのかもしれんけど、そこまで濵ちゃんを利用したらあかん気がすんねん

紫「番にはならなくてええよ。でも結婚した方が望も楽やと思う」

「楽って…」

紫「辛いんやろ？苦しいんやろ？それなら結婚して誰かのものになればええやん！」

珍しく声を荒げる濵ちゃん

まだ横になっていた体を起き上がらせて、昨日の夜みたいに俺を押し倒す

紫「もう俺のものになってや。俺も辛いねん。流星を見てる望を見るのが…」

「っ……」

紫「夫婦になろう。そしたら、望はほんまに俺のものや。番やなくても夫婦になるだけでちょっとは気持ちも変わるんやないかな」

濵ちゃんの手が俺の頬に添えられる

夫婦になれば苗字が変わって、より独占欲が増す気がする

俺も、そうなった方が自分は濵ちゃんのものやって自覚ができるんやろうか

今はまだ濵ちゃんなんて呼び方してるから…