美白な彼女は有名な水泳選手で皆から愛されていますが彼女は一匹狼でした2(Free！)

居場所 ページ9

愛「ねぇじゃぁAはなんでここにいるの？」




不思議そうに聞くのは当たり前か



だって自分の家からはすごい離れてるから






貴「私ね、今はなんとなくだけど居場所を見つけたの


昔話したでしょ？
私が本格的に水泳を始めた理由」





愛「えっと


あの、リレーだっけ？」




貴「そうだよ


それでね、そのリレーの人の四人のうちの三人がさ、同じ高校で水泳部はじめちゃってね



それでここにいるのはその水泳部の合宿」





愛「・・・え？それって」





貴「私もその水泳部に入ったの

でも選手じゃなくてマネージャー


やっぱり私に必要なのは水泳だってわかって


選手は無理だからマネージャー



私が今できることはただ水泳をちゃんと教えることだから」





愛「・・・そう


もうAは一人じゃないんだね」




知ってるよ、愛理は優しかったから
今ならわかるよ



一人の私に声をかけてくれたんだよね






貴「うん、もう大丈夫だよ


今までありがとう」




泣いてるんだ


声が震えてる



ダメだ、泣くな






愛「ふふ、よかった


これで私も心残りはないや



こちらこそ今までありがとう


ほんとは最後まで勝てなくてちょっと悔いはあるけどね




でもほんとに大丈夫だね


だってAはあんなに友達ってものに興味なかったのにその友達を思って泣けてるんだもん




その水泳部凄くいいんだね」





貴「うん、凄く、いいよ」





愛「その水泳部に私も入りたかったな笑


だから、大事にしてね、その水泳部」




貴「ありがとう


愛理も元気でね」




愛「うん



あー、こんなにも長居しちゃった、友達に怒られちゃう




じゃぁねそっちも元気で

バイバイ！A！」



そう大きく手をふる姿は誰よりも綺麗に映った

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