▼in the breeze▼ ページ1
〜山本side〜
-校庭-
ノック練習が終わり、山本は散らばったボールを一つ一つ片づけていた。
山｢よしっ!もうちょっとで片付くな。｣
山本は曲げていた腰を伸ばして、一度大きく伸びをした。
山｢おおっ♪夕焼け!｣
山本が見上げた空は夕焼けで真っ赤に染まっている。ところどころある雲も赤く染まり、黒い影が雲の輪郭をかたどっている。
ザワッ
風が校庭を吹き抜けたとき、山本の耳にピアノの音が聞こえてきた。
山｢…!?｣
?｢〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪｣
続いて山本の耳に入ってきたのは、透き通ったような歌声だった。
山｢この声…｣
山本は校舎の最上階にある音楽室に目を向けた。どうやら、声とピアノはその部屋から聞こえてくるようだった。
山(Aだ…。)
ボールを拾うのも忘れ、山本は立ったままAの声に聞きほれていた。
山(一回しか聞いたことないけど…この歌声はAだってすぐ分かるのな♪)
前｢お-いっ!!武!!何ボーッとしてんだ!?｣
遠くから前原が走ってきた。
前｢武…何お前にやけてんだ…?｣
山｢えっ?｣
前原に言われ、山本はAの歌声を聞きながら、微笑んでいる自分に気づいた。
前｢幸せそうな顔して…校舎になんかあるのか?｣
前原も武が見ていた方に目を向けた。
山｢聞こえね-か?この歌聞いてたんだ。｣
前｢………あっ、本当だ。合唱部が歌ってんのかな?｣
山｢いや、これは…｣
少し言いかけたところで山本は口を閉じた。
前｢…?これはなんだよ?｣
山｢なんでもね-のな♪(ﾆｺ｣
前｢はっ!?意味分かんね-…。｣
山｢まあまあ♪もうそろそろ行くぜ。またマネージャーに怒られる。｣
前｢あ、ああ。(この歌になんかあるのか?)｣
山本はもう一度校舎を見た。中からはまだAの歌声が聞こえる。
山(なんか教えたくなかったんだよな…Aの歌声、俺だけが知ってて、聞いていたい……なんてな♪(ﾆｺ)
校庭に吹いた風は、Aの歌声と共に山本を包んだ。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奏音♪ - 悠さん
はじめまして♪
ありがとうございます☆
頑張って書きますねっ(^^) (2011年6月19日 12時) (携帯から) (
レス) id: 04960562ed (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - はじめまして!全部読みました!とっても面白いですね!更新頑張って下さい♪ (2011年6月19日 0時) (レス) id: 352ef496e0 (このIDを非表示/違反報告)
奏音♪ - 続き→ これからまた書いていこうと思うけど(自己満の駄作を…)、うちももう高２です(汗)
部活と勉強でだいぶ忙しいんです(T_T)
なんでほんとーにたまにの更新になります…(泣)
ごめんなさいm(_ _)m
そして心配してくれた方!!
どうもありがとう♪ (2011年6月18日 22時) (携帯から) (レス) id: 04960562ed (このIDを非表示/違反報告)
奏音♪ - お久しぶりです＆ごめんなさいっ(>_<)
携帯壊れて、その後しばらく取り上げられてましたm(_ _)m
みんなに心配してもらって
申し訳ない気持ちもありつつ、嬉しかったです☆
地震とか津波の心配もいりません♪
愛知に住んでるんでね(笑) (2011年6月18日 22時) (携帯から) (レス) id: 04960562ed (このIDを非表示/違反報告)
真未 - 奏音♪さん・・・本当に大丈夫・・・？できたらでいいから、一言書けたら書いて・・・心配だよ・・・ (2011年4月29日 20時) (レス) id: 06da087ba5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奏音♪ | 作成日時：2010年9月10日 18時
