-6 ページ37
no side
時は少し遡る。
ルッスーリアはあら、お夕飯の準備の時間ねぇ、とこの場を去った。しかし残りの4人は応接室の扉の前集っている。
傍から見れば馬鹿丸出しの光景…というわけでもなく、並の人間では姿さえ認識出来ない。幻覚の無駄遣い、というわけだ。
｢おい、これバレたらかっ消されんぞぉ…｣
｢それにボスの会話を盗み聞きなどと…｣
｢とか言いつつセンパイもレヴィも気になってんじゃん。マーモンだって珍しく乗り気だし｣
｢本来ならたんまりと金を払ってもらう案件だけど、僕も気になるからね｣
盗み聞きを始めて数分。
｢しかしなんだぁ、この取り留めのない会話は…｣
｢ボスと…？｣
｢マジで何者だよあいつ｣
｢うむ……｣
少し引っかかっていたことを思案するレヴィ。
｢何か知ってるのかい？｣
｢確か、その場にボスとあやつしかいなかったからどうとかと…｣
｢…曖昧だなぁ？｣
｢やっぱおっさんってば使えねーの｣
ベルが煽る。必要以上に煽ってしまうタイプの人間なのだ。なんでかと問われれば、王子だから。
｢なんだと！｣
そしてレヴィがそれを真正面から受け止める。必要以上に煽りに乗ってしまうタイプの人間なのだ。真面目だから。
2人のとんでもない相性の悪さはこの状況では致命的だ。いくらプロの暗殺者で気配の遮断が上手かろうがさらに凄腕の術士が幻覚でサポートしていようが暴れだしたら全てが露見する。
｢…またかい……？｣
｢今は止めろぉ！今は！！｣
スクアーロが小声の大声(としか形容できない)で叫ぶ。ヴァリアーのNo.2兼ボスの癇癪の被害者No.1は今日も必死だ。
どうにか双方大人しくなり彼とマーモンは安堵する。
…しかしこの大混乱の直後、大爆弾が投下されることとなった。
『何を偉そうにー。人だから悩むときは悩みますっての。君の数倍は生きてんだから悩みだって多いの』
やっと雰囲気が弛緩した矢先のそれは、全員の気を逸らすのには十分だった。
no side_end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる(プロフ) - アイさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです。設定、めちゃくちゃすぎるかなぁと不安だったのですがそう言って貰えてよかったです。これからも頑張っていきたいと思います！ (2018年4月5日 9時) (
レス) id: d25b447d09 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - とても面白いです。ぜひ、続きを書いてください。他にも主人公が不老不死の小説を作ってください。楽しみにしています。これからも更新頑張ってください。応援しています。 (2018年4月4日 22時) (レス) id: 0be3608437 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる | 作成日時：2018年3月30日 14時
