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あぁ、あの優しい光は、______________
｢すまない、…遅くなった。楓｣
｢………………、綱吉、君｣
｢こっちは全部終わった。だから戻ろう｣
結局何の役にも立ってないのに。
何ひとつ振り切れずに過去に逃げて居座って壊してただけなのに。
｢無事だったならそれが一番だ｣
｢よく、そんなこと言えるよ。ほら見て、僕、傷一つ負ってない。見て、あの穴だって、最初に自分で開けた。
君たちはずっと戦ってた。傷を増やして、苦しみながらも進んでた。綱吉君なんて今にも倒れそうで、
…でも僕はずっと、…｣
｢楓、｣
｢君たちは居場所のために戦ってる。けど、僕のそれはもう遠すぎる。帰る場所が無い僕は、またあの時みたいに殺し続けるし壊し続ける｣
驚くほどすらすら言葉が、言い訳が出てくる。
｢…っ｣
｢だから、僕は｣
｢…オレたちじゃダメなの！？｣
｢え、…｣
目の前の彼の額の炎は消えていた。
でも、それでも変わらない真っ直ぐな目がこちらを見つめる。
｢楓のその居場所がどんなものだったかは知らない。きっとすごく暖かくて、何にも代えられない物なんだと思う。
…けど、そこに帰れないからって言って一人になる君を放っておけるわけないだろ！
…忘れろなんて言わないし、言えるわけない。
だけど、オレたちはそれと同じくらい大事な新しい居場所になりたい…って、…そう、思うんだ｣
｢でも、たくさん殺してる。そういうの嫌いでしょ？｣
｢確かにそうだけど、…そんなこと言ったらリボーンたちだって殺し屋だし、骸がやってきたことだって許せないけどなんだかんだで守護者になっちゃったし、
…なにより、もうオレは楓がかけがえのない仲間だと思ってるから｣
その澄んだ目は似ているけれど全然違った。
…なんだろう、言葉では表せないような何かが違って……
…けれど、心地よい。ここに居てもいいと思える。居たいと思える。
…ずっと。そのままじゃいけないと思いながらも心の底ではみんなと重ねて逃げてた。
けど、
｢…綱吉君｣
｢……ごめん、いきなりこんな｣
｢よろしく。…うだうだ言うの恥ずかしくなってきた｣
やっと、一歩を踏み出せそうだ。
｢…楓…！｣
そして、…差し出された綱吉君の手を握った。
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はる(プロフ) - アイさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです。設定、めちゃくちゃすぎるかなぁと不安だったのですがそう言って貰えてよかったです。これからも頑張っていきたいと思います！ (2018年4月5日 9時) (
レス) id: d25b447d09 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - とても面白いです。ぜひ、続きを書いてください。他にも主人公が不老不死の小説を作ってください。楽しみにしています。これからも更新頑張ってください。応援しています。 (2018年4月4日 22時) (レス) id: 0be3608437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2018年3月30日 14時
