Cool Girl 2 (ページ41)

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Aside

するとお兄ちゃんはポツポツと話し出す。

「この前Aが倒れたとき
みんなで病院来てくれたじゃん。

そこでみんなのAを見る
優しい視線とかに気づいてさ…

俺が守らなきゃってずーっと思ってたんだけど
Aを守ってくれる人っていうか
俺と同じようにAのことを
大切に思ってくれてる人がいるんだって急に思って

いつかは俺から離れて誰かと生きてくわけでしょ。

だからそろそろ離れなきゃなぁって思って
あんまり心配しないように
しつこくならないようにしてたんだけど…

さすがに彼氏できたって聞いたら
ちょっと無理だった…」

慧「大樹くんめっちゃいいお兄ちゃん…」

黎「泣ける…」

颯「え？泣くとこ？」

『そういうことね』

世「さすが妹。作戦通りだね。
では、Aの彼氏まで3、2、1…どうぞ」

世界さんが謎にカウントしてくれて…笑

『彼氏なんかいないよ』

「え？」

『彼氏できてない』

「どういうこと？」

『お兄ちゃんの本音が聞けてよかったわ』

「え…そういうこと！？」

『そういうこと』

「ひどくない！？騙したんだ！みんなして！」

『お兄ちゃんが急に何も言わずに
大人しくなるからいけないんだよ』

「えー！彼氏いないの！？いないのか！
よかったーーー…」

『よかったってのもおかしくない？』

「だってまだ心の準備できてないし
結局理解あるお兄ちゃんは無理だったし…」

『いつかのためにもうちょっと頑張ってよね』

「…努力します」

まだまだシスコンは
卒業できなさそうなお兄ちゃん。

黎「じゃあ俺そのいつかの彼氏に立候補！」

勇「俺も立候補！」

堀「俺もする」

澤「俺も～」

慧「僕もしまーす！」

颯「じゃあ一応…」

『え、待って待って。まず颯太は適当すぎ』

颯「あかんか～」

『慧人も便乗感ある』

慧「えー、なんでー？」

『だいたいみんな流れで言ってるだけでしょ』

「「伝わってないなぁ…」」

大「ちょっと！お兄ちゃん許さないからね！」

世「A落とすより先に大樹落とさないとだね」