SOAR

足手まとい ページ14

大樹side





Aの音痴が発覚したのはホールツアーの時。


ジャージー・ボーイズをやりたくて
提案したらみんな快く受け入れてくれた。





堀「渋々の人もいましたから、俺とか」


世「俺も渋々なの忘れないで」


「まぁまぁ、中にはね？笑」





澤は「俺、歌えないよ」って言ってたけど
演出自体は気に入ってくれてて

このままうまくいくと思ったらまさかの問題発生…







.





.







『私も歌えない』







そう、この人。


澤は分かる、歌苦手だもんね。




でもAの理由は謎なのよ。



だって『大樹くんがやりたいことだから
一緒に叶えたいし力になりたいけど、なれない』って
葛藤してるみたいだし。



もうほんと、こういうとこ手がかかるけど
その分かわいいんだよなぁ…とか思ってたら




『みんなに言ってなかったことがある』




なんて、ものすごい神妙な顔するもんだから

こっちも身構えたし
次の言葉をビクビクしながら待って
会議室はそりゃもう氷点下。



だったのに、衝撃の一言。







.





.







『実は、音痴なの』








.






.







「「「は？」」」




「え？音痴？」


世「そうなの？」


堀「力になれない理由ってそれ？」


黎「俺は知ってましたけどね」





いや、え？そっち？笑


普通に俺の演出が嫌なのかと思ったー…

.→←猫はこたつで丸くなる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す